2019年8月23日金曜日

心に残る映画



今まで、アカデミー賞をはじめ、評判になった殆ど全部の映画を観てきた。

その中で、真に、心に残る二つ映画がある。

マーロン・ブランドでもなく、アル・パチーノでもなく、アカデミー受賞者でもない。



先ず一つは
『あなた、その川を渡らないで 』


夫婦愛の物語だ。


(韓国のドキュメンタリー映画)

人間の理想の生き方は、名誉、名声、富でも無く、愛だと確信させられる。


年老いた夫婦が寄り添い助け合って生きていく姿は、人間の真の生き方だと思わされる。


こうして思い出しただけでも、涙もろい僕は、涙が止まらない。




もう一つは中国の映画
『大草原の母』だ。

女性の凄さ、軀の何処かに秘められた泉から、とうとうと溢れてやまない、愛の流れ、豊かさ、好き嫌いを超えた、このような、神の領域の愛って一体なんだろう?



演出、演技、作品の構成等で莫大な費用をかけ話題になる映画は多いが、上記の二本の作品ほど、深くに入り込んで来て無条件に、心を感動させ、打ちのめされた気分になる作品は数少ない。

感謝


ZEN




天国の言葉





天国言葉(斉藤一人) 1000日言葉
愛しています。
ついている。
楽しい 、感謝しています。
幸せありがとう。
許します。

斉藤さんの1000日言葉をアレンジしてみた。
ついてる、ついてる、ついている!
楽しい、嬉しい、幸せいっぱい!
感謝 、感激雨あられ!
サンキュー、サンキューありがとう!
この世の全てを許して、受け入れて!
愛の翼を広げていっぱいに、
大空高く舞い上がる!

ある日、ワイフみゆきが、斎藤一人さんと云う人が、こんなことを言っていると僕の書斎に告げに来た。


みゆきの一言を聞いて紛れなく、この人はメッセンジャーだと直感した。


斉藤さんは、メッセンジャー(神の使い)で有り、コメディアンで有り、商人で 天才だ。


(それ以後彼の本を読んでいないが、瞬間的に彼のことを全て理解したと思っている。斉藤さんの神からのメッセージを非常にわかりやすく、ある時はジョークまじりに人を笑わせ、我々庶民に伝えてくれる不思議な存在。)


斉藤さんのメッセージの内容(天国言葉)はその場で、歌にしやすく、みんなで輪になって気軽に踊り、行進行進するようにしてみたら。


みんなで心を一つにして、歌って踊って行進すれば、天国言葉が大きな花を咲かせると思っている。
(でも、もしかしたら不必要かも?)
『神との対話』を20年以上、毎日読んでいるので、斉藤さんは、 メッセンジャー、それも型破りの神の使いだと信じている。

ZEN

「微笑み」について





最近こんなメールのやり取りが有りました。

dear M
「貴重な文章をありがとう。この二、三日どうしたら本当の微笑みを身に付けられるようになるだろうかと考えています。心の底から湧いてくるような微笑み、自分のみならず、人の心を明るく和ませるような微笑みを身に付けたいと願っています。日々出会う全ての人、物事に感謝し、ありがとうと心の中を響かせたいと願っています。」
ゼン



Mが、とても大切にしている誰かのエッセイを何年ぶりかで送って来てくれたので上記の返事を書いた。



そして、その返信がまた、Mから届いた。



「ゼン先生、本当の微笑み?考える前にすでに湧き上がってくるものではと考えますけれど。」

この彼女の返信で思い出したことがある。



30年以上になるが、京都に真珠庵と云うお寺がある。


一般の人は入れない。姉のツテで、来日していた恩師ストラスバーグと姉とともに、高僧と国宝に囲まれた一室で、御茶を楽しむことができた。

高僧はにこやかに言った。


「このお茶碗は300年前のものです」
と。




そして、ストラスバーグは言った。


「もし、飲む前に云われたら、断っただろうし、飲んでる時に云われたら、ビックリして落としてしまったかも知れない。飲み終わった後で良かった」
と。

終始和やかで、ゆったりと、素晴らしい時間を味わうことができた。

ここで僕が言いたいのは、どのくらい修行を積んだか知らないが、その高僧の天性と思われる姿勢の美しさ、慈悲に満ちた優しい「微笑み」


今も脳裏に鮮明に焼き付いている。



dear M
「 僕が求める微笑みとは、赤子のような無垢な、そして、高僧のような聖なる微笑みです。あなたの云うように求めたら、手に入らないかも知れませんね? 持っていることに気づく事かも。この次、あなたの微笑みに、お会いできるのを楽しみにしています。」



ZEN



感情の開放について










恩師ストラスバーグ言っていた。

「我々の演技訓練は、オールドハット(時代遅れ)と言われているかも知れない。しかし、我々の俳優は演劇の本流を泳いでいる」
と。




ストラスバーグは、世界のあらゆる分野に影響を与えた偉大なるスタニスラフスキーシステムを徹底して研究し、当時のアメリカの演劇の世界に活用できるものをピックアップし、具体的に実行に移していった。

現在、若者で、スターを夢見るものは後を立たない。


スターの要素は、多くの場合、美貌と感受性、人を惹きつける強い個性、演技術に対する最大限の努力、そして人間関係をうまく渡りあっていく能力だと思う。


(マリリン・モンローは、彼女の最盛期に一年間仕事を辞めて、アクターズ・スタジオに学びに来た)

俳優の仕事とは、そして俳優の真の喜びとは、役の世界にはまり込んで、想像の世界に生きる事だ。

想像の世界に生きることが大好きだったら、たとえ3,4人でもグループをこしらえ、創作活動を続けることは、素晴らしい事だと思っている。

想像の世界に生きられなかったら、俳優とは言えないし、俳優としての喜びはない。

僕は、俳優訓練の目的を、先ず第一に、今までの社会生活で溜め込んだ不必要な偏見、恐れ、不安を吐き出し、自分自身を子供のように白紙に戻し、自分らしさを取り戻す事だと思って実行している。

( 俳優訓練は、子供になる訓練だと言われる。)

その人が、長年無意識に溜め込んだ否定的な感情(怒り、憎しみ、嫉妬心、恐れ)等々をを頭のガードをとって、体を緩め、動かし、投げ出し(駄々っ子のように)大声を出して外に吐き出せば、天から与えられたあなた本来の美しい姿を見せることになる。

必要に応じて、どんな感情も自分の意思に従って自由に表現出来れば俳優として大きく一歩踏み出したことになる。

我々はこの訓練を感情の解放といっているが、それぞれの自分に対する認識の高まりに応じて実践している。

そして、あなたは本当の自分自身と出逢うことになる。

俳優としてのみならず、この人生を自分らしく生きていくことになると確信している。




ZEN

役のアプローチについて





人間は、常に考えた事を話す。

又は、感じた事を話す。

ほとんどの俳優は台本で記憶した事を話す。

それではとてもトップクラスにはなれない。


我々NYアクターズ・スタジオの連中は、台本の読み合わせは殆どやらない。

まず始めに、その戯曲のその一場面で何が起きたかを理解するためにリハーサルをやる。

台本に書かれたセリフは殆ど無視する。

その場面で何が起きたかを理解し、実感するまで徹底して追求する。

(それをインプロビゼーションという。)

実感するまで自分の話し方で進めていく。

その間、その役の性格、考え,、動作、話し方等々を身に付けていく。

それから作家の台本に入る。

セリフは、覚えたら完全に忘れるようにする。

自分のセリフは、相手役のセリフで思い出すことにする。

人生に限りなく近づいて行く努力をする。

相手役が話している時に、次の自分のセリフを思い出そうともがいていたら、とてもトップクラスにはなれない。


考えられれば生きられると言われる。

俳優訓練とは、いわゆる俳優が人間になる事だと言われる。


僕が進める演技の練習は、先ず始めに、自分が、良く知った身近に感じる台本を選んでもらう。

それが出来なかったら、自分の良く知らない生活 シェークスピア、チェーホフばとても無理。

以上はプロの俳優の話をしているので、それとは全く違って、自分たち仲間で みんなで盛り上げて勝手気儘に出し物を決めて、子どもやおばあちゃんを喜ばせるのも素晴らしと思っています。


ZEN

2019年8月18日日曜日

俳優を目指す人たちのアルバイトについて



もし、あなたが俳優やダンサーを目指すなら、ウエイーターやウエイトレスをして、レッスン費や生活費を稼いだらいいと思う。

僕も昔ニューヨークで、ウエイターをやって、生活していた時期があった。

アメリカのウエイターは、当時、時給1時間100円。
あとは、チップで稼ぐことになっていた。

自分の受け持ちのテーブルも決まっていて、お客に最善を尽くし、いつもニコニコ。
より良いサービスを提供して少しでも多めのチップを置いてもらえるよう努力し、その足でレッスン場に駆けつけた。

我々は、エンターテイナー。

どんなに忙しくても、いつでも笑顔を絶やさず、最善の努力を尽くしてサービスを提供して、お客様に喜んで帰って頂く。

舞台でも同じこと。

自分の価値観を認めさせようなどはもっての他。

舞台では、お客様に、今日の公演は楽しかった 、感動したと言わしめないと。

観客は自分の寿命を使って来てくれるのだから。

俳優を目指す者にとってウエイター、ウエイトレスとして、レストランで働くことは 、サービス精神を養い、気づきを向上させ、スピードアップの能力を勝ち取り、観客が何を望んでいるかを察する能力を向上させる場を与えると思っている。

我々俳優の務めは人々を喜ばせることだから。

スタニスラフスキーは言っている。
「我々俳優は、まずエンターテイナーであるべきだと。」

ZEN

表現力

表現力というと何か?

ジェスチャーをしたり、表情を作ったりするように考えるかもしれないが、真の表現力は、眼に現れる。

眼は魂の窓と言われるから。

身体を完璧にリラックスさせ、深い想いに浸り込めば、衝動は自然のコースを通り目に表れ観客を引き摺り込む事が出来る。

最近観た映画 ジュリア・ロバーツ主演の「ワンダー 君は太陽」で彼女の娘として、17,8才のイサベラ・ヴィドヴィツチ(初めての映画出演、そして殆どの出番がない)が、突然の代役で主役を務め舞台で2,3分のモノローグをのべるシーンがある。

ただ、立ったままで殆どの身体を動かさない。

天性の恵まれた想像力と表現力、彼女は将来必ず、アカデミー賞を取ると思っている。

深い感情は、身体の何処にも邪魔されずに眼に現われると言われる。

リラックスと集中力を鍛え、役の人生を深く理解して表現し、生きられれば,役者冥利に…

ZEN