2017年5月14日日曜日

第22回『神との対話』 のすすめ

≪リラックスの必要性について≫
近く、ここ河口湖のスタジオで、昼間、一般の人 向けに、クラスをスタートさせようと思っています。
第一の理由は、Kちゃんと言う女性が、ほとんど一人で、一年掛けて、スタジオを含め、1階、2階と計300坪ある建物のすみずみまで掃除し、そのお陰でこの家に澄んだ空気が流れ始め、気持ち良くクラスを再スタートさせる事ができるからです。
一般の人向けに、手をつけるべき最初の課題はリラックスです。
他人の視線が緊張を呼び、否定的な考えが、明日への不安が、肉体的にも、心理的にも緊張を呼び覚まします。
緊張すると不安が高まり、不安が高まるとますます緊張します!
リラックスするには、お風呂に入ればいいと云うかもしれないが面接やお見合いを、風呂場でやる訳にはいきません。
又、そんな時には、一杯ひっかければリラックスすると、勧める人がいます。
確かに、一杯飲むと体が緩んでご機嫌になるかもしれませんが、但し、次の週は、二杯飲まないと効かなくなります。
(アル中の道を辿ることになります。)
体と心理は密接に結びついていて、体が緩めば、心も緩んでくるし、また逆も真なりで、心が緩めば、体も緩んできます。
では、具体的な解決策は?
手っ取り早い話、自分の体に「緩め〜」と命令して緩んでくれればいいわけです。
自分でも気がつかないで、余分な力を入れて生活している事が多く、例えば、ただ立っているのに、足を踏ん張る必要もないし、肩を怒らせる必要もありません。
緊張を解く具体的なアプローチは、自分の体の何処が緊張しているかを見つけること。
そして、緊張した箇所に注意を集中し、心の中で「緩め、緩め」と唱えながら、ユックリと体を動かして緩めていく。
この様に訓練して、必要な場所、必要な時に自分の体に命令してリラックスできるようにします。
大切なことは、
問題の箇所に注意を集中し続けること、
緩まるように動かすこと、
緩んだかどうかチェックすることです。
緊張する箇所は、その日、その時によって移動することもあるので、心くばりが必要です。
リラックスし始めると泣き出したり、笑い出したりする人が多くいます。
普段、自分で気付かずに習慣的に緊張しているのです。
卓越した人達(運動選手、芸術家、職人等々)に共通するのは、驚異的な集中力の持ち主です。リラックスが良くなれば、より集中力が高まり、集中力が高まれば、よりリラックスが深くなり、我を忘れて、ものごとに没頭するようになります。
又、リラックスすると、素直で、明るく、その人らしさが表れてくることが多く見受けられます。
本来の自分、あるがままの自分で生きていくことを邪魔するのは、心身の緊張です。
魅力ある人達は、顔や形のみではなく、リラックスがよいためです。
自分の感じている事が、どこにも邪魔されずに、自然のコースを通って目に表れるからです。
目は魂の窓と言われる由縁です。
又、リラックスはあなたを裸にし、あるがままの自分に引き戻し、安らぎを与えます。
この世でいちばん強い人は、裸の人、無防備な人だと言われています。
ぼくの体験談をあげると、昔、一人でロスアンジェルスの静かな通りを歩いていたら、一人の黒人が、話しかけて来ました。
気がつくとO 、j 、シンプソンでした。
アメリカンフットボールの神様と云われた人で、当時現役でした。
何故、ぼくに、話しかけて来たのか、定かではありませんが、当時、ぼくが、若くて、ハンサムで、東洋の貴公子でオーラが有ったのだと思います。(僕は、自己批判が強いので、たまには自惚れるのも健康のために良い。)
ロスアンジェルスの街路を歩きながら彼と10分程とめどもない話をして別れました。今でも思い出しますが、彼から強く印象づけられたことがあります。
O・Jの異常な身体のしなやかさと力強さです。
まるで、得体の知れない野獣と歩いているような錯覚にとらわれました。
リラックスの凄さを改めて認識させられました。
又、リラックスに関してもう一つ、強く印象に残っている記憶があります。
僕は、ニューヨークで、長い時間をかけて、太極拳を必死に、習得に励んだ時期がありました。
(永年ニューヨークに住んだあと、10年程、ニューヨークに半年、東京に半年住んでいました。)
ニューヨークのソヒア ・デルザと言う教師から太極拳を学び、そして日本でも、僕が深く尊敬する、楊名時先生に太極拳を講道館で教えて頂いたことがあれます。
その、先生の生徒の一人に2年連続の空手の日本チャンピオンがいました。
彼は体が細く、後ろから蹴っ飛ばしたらひッ倒れるのではないかと思った程でした。
どうして、こんなに細い体で、チャンピオンになれたのか、不思議に思って彼に聞きました。
「試合中に何に注意を向けているか?」
と。
彼の答は、
「99%リラックスに、1%を相手の動きに」
と。
格闘技の分野でもリラックスか。リラックスの重要性を再認識させられました。
リラックスの具体的な訓練方法について文章にするのは難しい。
次週は精神のリラックスについて、そして、最重要課題の抑圧された感情の解放について、お伝えしたいと思っています。
ZEN
(神との対話第三巻・p44に感情の解放の重要性について詳しく書かれています。)