「センス オブ トルース(sense of truth)」
真実に対する感覚という言葉がある。
自分の演技に対する真実の感覚だ。
一流に成れば成るほどこの感覚が鋭くなっていく。
トップクラスが現場で、全員が「ブラボー!」と叫んで拍手しているが、首をひねってもう一度やらせてくれと言う。
僕が初めてストラスバーグの前で演技した時、彼が僕に向かって
「ゼンのやった演技の全てを信じることが出来る。ただし、カップにコーヒーが入っていなかった。」
と指摘された。
「ゼンのやった演技の全てを信じることが出来る。ただし、カップにコーヒーが入っていなかった。」
と指摘された。
勿論、訓練の場で実際にコーヒーなど入れたりしない。
「想像の世界でコーヒーは入っていなかった!」
このストラスバーグの指摘は、
真実の感覚に対する僕の一生の宝になった。
真実の感覚に対する僕の一生の宝になった。
今、僕は俳優が舞台に、画面に登場した途端、
その俳優の真実の感覚のレベルを指摘することが出来る。
ZEN