2018年5月4日金曜日

俳優を目指す若者たちへ


あなたはどうして俳優になりたいのだろう?

自分では、良く分からないけど、どうしても俳優になりたいとしたら、
それは、魂の要求で自分の魂を磨き、自分自身を高めたいという要求。

是非突き進んだらいい。

もし、俳優になりたいという要求が、有名になりたいであるなら、
やめたらいいと思う。

今世で、自分を高めたい、魂を磨きたいという人間の本来の要求に反し、挫折するからだ。

でも又、挫折するのも良いのかもしれない。

本当の自分、自分の魂の要求に気づくチャンスになるかも知れない。

アクターズ・スタジオの連中を観ていると、アル・パチーノは朝5時起き、デ・ニーロは、役のためにタクシー ドライバーになったり、ハーヴェイ・ カイテルは、メンバーになるために10年も試験を受け続けた。

普段、みんなニコニコして いるが、強いエネルギーが伝わってくる。

70歳を過ぎてもこれらの俳優は、自分の演技を高めることに余念がない。

いつも、言われることだが、
才能があっても努力が無ければものにならないし、
努力があっても才能が無ければものにならないとい言う。

ここまで、まとまりのないグダグダした事を書いて来たが、
具体的な訓練方法として、アカデミー賞をもらった俳優の演技を、毎晩一本ずつ観つづけることだ。

TVのお宝とか言う番組で500万円だと思って、20年も大切に持ち続けたのが、5000円だと言われることがある。

俳優も同じく演技を見て、偽物を本物だと思い込んだら致命症だ。

真実に対する感覚を高めるのが俳優の仕事だ。


良い俳優の特筆は、
1)「リハーサルは無かった。今初めて起きている」という感覚。

2)考えられれば生きられる。人生では考えて言葉にする。殆どの俳優はセリフの記憶を言葉 にする。

3)感じたこと、考えたことが、自然のコースを通り、目に表れやすい。

4)想像の世界に生きることが喜び。

5)幻想を信じる力が強い。演技とは信じることだ。



これらの点に考慮して何百回もノミネートされた映画を観れば、あなたの中に真実に対する感覚が芽生えてくる。

この訓練を続ければ、俳優がスクリーンに表れた瞬間、どのレベルの俳優か解ってくるし、そして自分の演技のレベルも解ってくる。


ZEN