~新体操コーチ オリガ ・ ブヤーノワ~
(NHK-BS1『奇跡のレッスン』から)
(NHK-BS1『奇跡のレッスン』から)
「誰でもトップになれるわけではありません。
でも新体操から得られることはたくさんあります。
自分を乗り越える力や、
恐怖心に負けない力、
人前で自分を見せる力、
集団で何かをする力、
何年もそうゆう訓練をつんでいるから、
新体操の経験者は、社会に出ても、堂々としているのです。
今の自分を乗り越えていくためには、たとえうまくできなくてもやり遂げることが大事なのです。
柔軟性が大切、毎日の積み重ねが大切。」
俳優訓練も全くその通り。
毎日の積み重ねが絶対に必要だ。
ただし、演技訓練は他の分野(音楽やスポーツ)の様に訓練方法が、明確に確立されていない。
それは、訓練の対象となるものが、日常生活で茶飯事に使われているこの体であり、心であるからだ。
通常、感じたことをあるがままに表せる様に訓練されていない。
社会生活では、多くの場合感じた事がそのままあらわれないようにブレーキをかける。
そして、嘘をつく。
好きなのに、嫌いなフリをし、困っているのに平気なふりをする。
この厄介な、生きている人間という楽器を使って創造活動を続けるのは至難の技である。
偉大なスタニスラフスキーや、メソード演技と言われるストラスバーグの俳優の訓練方法が、曲がりなりにも確立されてきた。
一般に俳優たちは、真の俳優になるために、何を訓練したら良いのかわからない。
貴方がホンモノの演技とは何かを見分けがつけば、(特に、日本の俳優たちの、ストラスバーグのいう愚鈍な俳優、舞台に出てライトを浴び、暗記されたセリフを読んだからと言って、俳優と言うな)このことばを実感できると思う。
真の俳優を見分ける能力を身につけるのはそれほど難しくない。
それを真実に対する感覚と言う。
画面を前にして、登場したその俳優が本当に感じているのか、セリフを記憶して喋っているのか、考えの結果セリフを話しているのか、具体的に指導すれば、この「真実に対する感覚」は、短期間に身に着く。
演技の根本課題に
「考えられれば、生きられる。」
という鉄則がある。
「考えられれば、生きられる。」
という鉄則がある。
いま、周りの誰かを捕まえて
「今晩、何を食べる?」
と聞いてごらん。
「今晩、何を食べる?」
と聞いてごらん。
必ず考えてセリフが返ってくる。
ZEN