2017年11月1日水曜日

第43回 『神との対話』に魅せられて



この一年あまり、人の勧めもあって、この建物と庭を人々に提供して来た。..


先日、アフリカンダンスの会( 現在のミユキの生徒が主催したもの)で、30人以上の人々が集まり、踊ったり、歌ったりして、和気あいあい素晴らしいイベントとなった。

しかし、この会を最後にエンジェルガーデンを終了する事になった。

これからは、ミユキも僕も永年培ってきた人間の成長を手助けする役目を全うしたいと決意したからだ。

人、それぞれが持つ自分の素晴らしさに気づきを与え、それを表現に導き、体験に導き、喜びを持って自分の選んだ道を歩んでいけるよう。
そのような、人々の人生の成長の手助けをしたい、これからの社会のリーダーシップを持つ人材を育成したいと心から願い、今、より、具体的に計画を進めている。

KT(『神との対話』)に成長は神の存在の証と書かれていた。

我々が携わって来た俳優訓練は、俳優を人間にする訓練だと言われる。

考えた振りをするのでは無く、本当に考え、本当に感じた事を言葉にし、行動に移し、表現する。

しかし、殆どの俳優は、考えた振りをして記憶された台詞を喋り、感じた振りをして表情をこしらえ、決められた振り付けを機械的に演じてみせる。

(トップクラスの俳優達は、リハーサルは人一倍重ねても、リハーサルは無かった、今、初めて目の前にこれらの出来事が刻々と身の前に起きているという実感を持つ。それをモーメント、モーメントの演技と言う。)

しかし、我々の人生も下手な俳優のように振舞っているかもしれない。

自分で考えもしないで、他人に植え付けられたセリフを喋り、感じもしないのに感じた振りをする。

嘘をつく。
行き当たりばったりの行動を起こして自分を見失う。

全ての原因は、不安に基づくからだと『神との対話』に書かれてあった。

今、人差し指を舐めながら打っているこのエッセイを、僕が、愛に基づいて書くとしたら、どんな文章になるだろう

「みなさん! 是非、この『神との対話』の本を読んでみてください。この本の素晴らしさは、僕の能力ではとてもお伝え出来ませんので。」
と書く事になる。

では、なぜ、能力がないのに書いているのかと訊かれれば、自分自身が成長したいから。

自分自身を知りたいから。

だから、
自分に当てて書いているから。

例え、誰一人読んでくれなくても一切気にすることがなく、僕の文章なんか読んで時間を無駄にしないで、『神との対話』を読んで みてください。
と願っている。

ZEN