受講生の声

みゆき先生、ゼン先生へ
河口湖短期合宿参加者
今回、合宿初参加で何日前から期待感で溢れていましたが、何を求めて参加したのかが、ただ漠然とオープンしたいという思いでしたので、先ず、ゼン先生と話が始まると色々と掘り下げて下さり、自分らしくありたいということに導き出して下さりました。それは自分の感じたことをブレーキをかけずに外に出すこと。
ブレーキをかけるのは不安を持っているからであると言われました。
不安とは、怒り、憎しみ、嫌悪感、不安すなわち否定的感情である。つまり体のどこかに住みついている不安を意識的に吐き出すこと。
具体的には、体をメチャクチャに動かし声を出す、長い時間やる必要はなく、回数をこなす、終わったらいい気分だったと大きな声で叫びはきだすこと、訓練を明るくいい気分で終わることが大切といわれた。
それをやりなさいと言われました。
やる前は出来るか不安であったが、とりあえず体をメチャクチャに激しく動かして声を出してみたが、予想外に感情が出てきた。ぶっ殺してやるとか擬声をあげていた自分がいました。これは、やるとかなり疲れが出てきたが、休憩を挟んでミユキ先生が来るまで何回かやりました。
ミユキ先生が来てからは、まず千鳥足で歩いて酔っ払いをやり、その酔っ払いで人に絡み、初めは言葉ならない言葉(ジブリッシュ)で絡み始めその内に酔っ払い、段々とはっきりとした言葉で言い出し最後はいい気分だったで締め、次はさっきの酔っ払いで謝り上戸になり、また怒り上戸に戻り、最後は全て吐き出して、あゝ、いい気分だった大声で叫んで、終わりました。酔っ払いは最初はイメージがはっきりしなかったですが、やっている内にイメージが出来て来たら今度は、調子に乗って出来無意識に抑えられた感情を解放でき
いい感じでした。
次にやったのがフィーリングリベレーションでした。
椅子に父が座っているイメージで椅子の周りを歩きながら、お父さんと叫びました。何回か歩きながら叫ぶとフト恐怖の感情が一瞬出てきたのですが、すーと収まり、もう一回お父さんと叫んだ後また恐怖の感情が出て止められなくなりました。怖いよと叫びながら、泣いていました。それが終始続いて、初めてこんな感情を秘めているのに自分で驚き、でも止まらない感情がありどうしょうもなくなりました。最後にお父さん大好きと言い抱きしめて、さらにインナーチルドレンを抱きしめて、光の中に返しました。
次にみゆき先生を相手役にやることになっている、星の王子さまの読み合わせをしました。
何年ぶりにシーンをやりますが、押さえつけられた感情を吐き出したため、そんなに気負ってもなく、緊張もしていませんでした。たった一日目のレッスンで、大きなことを学ばせて、いただきました。
感謝しています。
頑張りたいと思います。


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2019年7月22日
今日はゼン先生にリラックスを見ていただいた。
まず、最初に言われたのは自分で研究すること。リラックスのやり方は今までミユキ先生に教えてもらった。だから、独立するために自分で自分を高めていく必要がある。先生たちは私の緊張を緩めることはできない。そのヒントは教えることができるけど、身体のどこに緊張があるのかは自分しか分からない。
リラックスをやる時は必ずどこに緊張があるのか自分で調べてからやりなさいとゼン先生に言われた。そして、その緊張を緩めるためにリラックスをする。緊張がなかったらしなくてもいい。緩めたい時に緩めることができるかどうかだ。細胞レベルで感じたことが声に乗り、表情に表れるような身体にしたい。
また、意志の力が強すぎると言われた。頑張ろうと思ってやるから緊張する。頑張らないように頑張ることが重要である。
まだ瞳に緊張がある。どこかでガードしている印象を感じると言われた。顔のこめかみを触ってゆるめて眉を上げて口は少し開ける。もっと無防備に不用意になれ。子どものようになれ。自分と接したら相手も無防備にさせられるような人になりたい。
これらのことを常に意識して日頃の訓練に励みたい。

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2019年7月18日
今日は太極拳を教わった。2番が終わり、3番に入って前回の復習もしつつ進めていった。3番は片足で立つことが多いからバランス感覚が他よりも必要になってくる。
今日、バイトに行く道中で自分の歩き方が綺麗になっていると自覚した。感覚的なことだから言葉で説明するのは難しいけれど、身体の軸ができてきて以前よりブレなくなってきたと思う。これは毎日の訓練の成果だと実感している。毎週、ミユキ先生が正確に丁寧に教えてくださるから私も無条件に信じてそれについていく。できていないことを何度も指摘して細かく指導することが厳しいと思うからミユキ先生の指導は厳しいかもしれない。だが、俳優に必要な能力をストレートに教えてもらっている。先生に良いところを見せる場所じゃない。今より自分が成長することができる場所だという認識を持って生活したい。

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今回2ヶ月ぶりに合宿へ参加させて頂き、自分に必要な事をまた新たに見つけることができ、再確認させられることが多かった合宿になりました。...
ゼン先生の前で歩いたとき僕はやはり首と肩と腰に余計な力が入っていて、固くなっていました。ゼン先生に首、肩、腰をそれぞれ緩める方法を教えて頂きながら緩めるとすぐに歩き方が良くなりました。これまで訓練を続けてきたお陰ですぐに改善する事ができていると言われました。しばらく期間が空いて僕自身私生活の環境の変化など日常の積み重ねが知らず知らずのうちに体を固く緊張させていたのだとこのとき気づきました。
そして今回実習の中でもっとも大切なことをゼン先生に仰って頂きました。以前からゼン先生には度々指摘されていた事でしたが、気性の激しさ、パワーが足りないということです。自分のパワーを強くしたいと思っていましたが、どうすれば良いかわかりませんでした。僕自身ももっとパワーを気性の激しさを自分の中に持っていると感じてはいるのに、フルパワーで出すことができない出し方がわからないと今回の合宿でも初め感じていました。ですが、ゼン先生に暴れ回って吐き出しなさいと言われ、自分自身でも、またゼン先生にもやって頂いて我を忘れて大きな動きで暴れて吐き出すことで確実に今までで一番大きなエネルギーを出す事が出来ました。またヤスと一緒にすることで影響を受けた事でエネルギーを強くすることができたと思います。僕に一番必要なことは普段から蓄積した感情や思いを身体から吐き出し、叩き出すことだと改めて強く思いました。
先にも書きましたが僕は日常生活のなかで職場の環境が変化したことによって日常から緊張を感じ、自分をオープンにすることができないと自分で問題だと考えていました。ですがゼン先生から問題は本当は無いと言われました。自分が問題だと思っている事は全て自分が変化することで問題ではなくなる。
ゼン先生に何の為に普段からリラックスのエクササイズをしているんだ?と言われました。僕自身リラックスをずっと続けてきたはずなのに実生活で活かす事を考えていませんでした。ゼン先生に認識が弱いと指摘されました。そのとき僕も本当にその通りだと自覚しました。リラックスを毎日していても重要な事を見失っていては意味がありません。頭で命令して身体が緩まるように訓練しているはずなのに。自分が訓練していることは普段の生活の中でテストできる事はたくさんあります。そのことに目を向けて、日常生活を送りたいと強く思いました。
そしてゼン先生のこれまでの教えの中で僕が忘れていたことは、我々はエンターティナーだということです。人々を喜ばせることが僕達の仕事です。だからゼン先生に人を喜ばせることを仕事と思ってやりなさいと仰って頂き普段の考え方を変えていかなければ僕自身を変化させることは出来ないと思いました。
今回の合宿で出た僕の課題はシンプルなものです。ですが僕の人生において良くしていく為には避けては通れないものです。気性の激しさパワーをもっと出せるようにすること、リラックスを日常の中でテストをして何の為に訓練をしているのかを忘れないこと。
沢山ある課題の中でとても大切な合宿になったと思います。
今回3ヶ月ぶりの合宿で出た課題は初めて言われた事は1つもありません。ですが、だからこそ本当に大切なんだなとここまで訓練をしてきたからその重要さに気づけた気がします。今回も合宿を開催して頂きありがとうございました。自分をもっと変化させていけると信じています。
今後においてとても重要な合宿となりました。ゼン先生、みゆき先生、そしてヤス、皆さんのお陰で今回このような合宿にすることができました。本当にありがとうございました。次回を楽しみに前進して行きたいと思います。宜しくお願い致します。    


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14日の短期合宿での出来事について。日曜の20時にワズさんと映画鑑賞をすると予定していた。私は19時過ぎにバイトからスタジオに帰ってきて、20時にゼン先生の部屋に行こうと待っていた。すると、ゼン先生が突然、3階のスタジオにやってきて私を呼び出した。
急に呼ばれることは珍しいことではないが、予定していたことを直前に変更することはあまりなかったから少し動揺した。
ゼン先生は私にイスに座れと言った。ワズさんは端で見ておきなさいと言われた。何をするのか教えてくれず、私は言われるがままにイスに座った。すると、ゼン先生が私の胸を押してイスを後ろに倒した。倒した瞬間に叫べ!!!暴れ回れ!!!!と言って私は無我夢中でそれに従って解放した。次にワズさんの番だ。私と同じようにイスに座るのかと思っていたら足をクロスさせて胸を思いっきり押した。すると、倒れずにはいられない。大きなショックを受けた。
私たち生徒にゼン先生がしたことは予測不可能な動きだということ。それによって大きなショックを受ける。だが、これが予測可能だと人間は構えてしまう。イスに倒されると分かっていると倒れる受け身を取るだろう。構えると身体のどこかに溜めていた感情が出てこない。
現に私はショックを受けて考える間も無く暴れまわった。ゼン先生がした行動に腹を立ててそれも外に吐き出した。すると、逆に感情を抑えることができなくなる。流れるように外に出ていく。その後に本当の自分が姿を現わす。
これがゼン先生の導き方だ。もしかしたらイスから押し倒すと恐怖心で2度とイスに座れない人が出てくるかもしれない。だが、そんなことではアクターになれない。ゼン先生はその恐怖心を乗り越える力が私にあると信じて思って指導してくださったのだと思う。
このことは私にとって忘れることができない出来事となった。

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ゼン先生・ミユキ先生、東京でのワークショップを開催してくださりありがとうございます。ゼン・スタに久しぶりに行くことができ、たたたんPGをやれてとても幸せでした。今回僕にとって新しい会場でしたが久しぶりに家に帰ってきたような、そして安心して感情を出せる思い。ゼン先生・ミユキ先生がいつも暖かく迎えてくださり、ひとりひとりの成長を願ってみてくださっているからだと思おいます。一人ひとりの質問を聞いてくださり、僕には「クラウンをやりなさい!ぜひやりなさい!」と言っていただき、自分以上に僕のクラウンのことを考えてくださりありがとうございます。
 タタタンPGをゼン先生・ミユキ先生に指導していただき、コミュニティー生とワークショップクラスのみんなと一緒にやれたから、僕も我を忘れ投げ込むことができました。みんなありがとう。
「いま振り払いたいこと、あのことを思い出しなさい!」といわれ僕はだめだと思わされていた事を 思い浮かべていました。タタタンPGの宣言からみんなのすごいエネルギーを感じ、それにつられるように一瞬にして投げ出せていまし...た。ミユキ先生が「一回一回フレッシュに!さっきと同じこと考えなくていいよ!一回やるごとにこだわりは薄れていくから!」といってくださり僕はさっきと同じことをやろうとしていたことに気付かせてもらいました。一回やるごとに違ってくるし違っていいんだ、今感じていることそれに集中するんだ!
 タタタンPGをやり終えたあと嵐が過ぎ去ったあとのような晴れやかな気持ちでした。ゆったりとして落ち着いた気持ちで体全体が暖かさに包まれていました。心の中で自分に「ありがとう!よくやったね!すごいね!」と語りかけていて見るものが明るく見えました。僕はだめだと思わさせれていたことが嵐とともに飛んでいきみんなとともにGO!GO!GO!で自ら突き進んでいったんだ!クラウンのことも「クラウンはこうしなければ、こうあらねば」と自分で難しく考えて、やっぱり自分はだめだと決めつけていたと思いました。そんなこともGO!GO!GO!で突き破った。
帰り道何も考えず一瞬一瞬地面をしっかりと踏みしめて歩いていました。普段どれだけ色々なことを考え心ここにあらずでいたか、見ているようで何も見えていなかったことに気づきました。

ゼン先生・ミユキ先生本当にありがとうございました。ぜひまたワークショップに行きたいです。

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ゼン先生
おはようございます!
日曜日のワークショップありがとうございました!
ヤスと共にデモンストレーションをさせて頂き、普段1人で訓練する時とは違ったものになりました。相乗効果もあり、特にヤスからエネルギー・パワーの面で大きく効果があったとおもいます。逆に、長くタタタンPGをしている分リアリティ・想像の面でヤスに影響を与えられればと思いながらデモンストレーションをしました。
結果的にとても有意義なデモンストレーションになれたとおもいます。...
また、今僕が新たな職場での事や子供達への指導者としての面でゼン先生には様々なお話をして頂きました。早速今週から、新しい職場の人や子供達とのコミュニケーションで意識してみたいと思います!
また宜しくお願い致します!

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『ゼン・ヒラノ コメント』
参加者の要請により心を開くエクササイズ 「タタタンPG」(10年も前に僕が考案した)をやることになった。
短期合宿生とコミュニティー生のデモンストレーションに続いて、見よう見まねで 、全員全力で投げ込んできた。
たった数分のエクサイズで、それぞれが結果を期待しないで投げ込めば大きな結果を得られる。
全員に対するみゆきのガイドが異彩を放っていた。
在るが儘の自分で立つ。
演技者の根本姿勢だと確信する。
ZEN

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2019年6月26日
もうすぐ河口湖に来てから3ヶ月が経とうとしている。不思議とリセットされたような気持ちになった。着実に積み上げてはいるけれど、河口湖に来る前のような気持ちになるのはなぜだろうか。東京のワークショップの後から明らかにおかしい。間違いなく自分の中で何かが変化していっている証拠だと思う。夜寝付けなかったり、今まで感じたことのない痛みを感じたりする。なんだかこの感覚が不思議とこの上なく心地よく気持ちがいい。自分にとてつもないパワーを感じている。
今日はゼン先生にビッグな動きを見ていただいた。多くの発見やヒントをいただいたけれど、自分で研究することが1番重要なのだと教えられた。ゼン先生の教えはいつだって具体的かつ実行可能な指導をしてくださる。観念的なことで終わらない。そして、私を独立させるためのヒントをくださる。そのヒントを汲み取って自分で考え、研究してやっと成長することができる。私はまだまだ成長することができるのだとゼン先生に教えられた。その期待に自分が今1番興奮している。
偉大な俳優教師お二人に1対1で教わることができるのは1番の贅沢で貴重なことだと思う。だが、お互い高め合い、創造活動を行う仲間が欲しいのも事実だ。まずは、ぜひ月1回東京で行われるゼンヒラノワークショップに来て欲しい。今まで体験したことのない感動をすることができるだろう。

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2019年6月20日
今日は記念すべき日となった。それは大きな失敗をしたからだ。朝稽古でタタタンPGをゼン先生に見てもらった。厳しい御言葉をガンガン言われた。これでもかと言うほど言われた。ゼン先生にごまかしは効かない。自分で練習すればするほどパターン化してしまって悪くなってしまう。ほとんどの俳優が陥る問題に私もなってしまった。一生懸命にやろうとしすぎて本来のタタタンPGの目的や本質を忘れてしまっていた。形にばっかりとらわれて新鮮さがなかった。観客が見ても全く面白くない。私が最初に教わり始めた時の方がよっぽど良いとゼン先生に言われた。
こんなに大きな失敗をしたのは河口湖に来てから始めての経験だった。2ヶ月間自分でも実感するほど成長をし続けてきた。そんな時に大きな壁が立ちはだかった。だが、失敗するのは非常に良いこと。俳優のトップは真っ直ぐ成長をし続けた人などいない。必ずどこかでつまずいているとゼン先生は言う。本当に大切なのは失敗をした後の行動にある。前に出るのか一歩引くのか。トップは必ずめげない。何が問題だったのか自分で考えて解決する。失敗して多くの冒険をしなさい。自分の真実に対する感覚を育てて、自分を信じなさいとゼン先生は言う。
私のセールスポイントは若さと明るさしかない。よくよく自分で考えてみても本当にそれしかアピールポイントがない。でも、それが素晴らしいことだとゼン先生に教わった。
今日という日は俳優の生きる道を学んだと思う。多くの俳優がやってしまう問題を教えられ、自分で自覚することができたから。私の俳優人生で大きなターニングポイントになったと思う。振り返った時に必ず今日のことを思い出すだろう。私はエンターテイナーであることを忘れてはいけない。

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私はゼン先生がワークショップの時はスタジオでお留守番をしていた。今月はゼン先生に東京のワークショップに行きたいか聞かれて即答で行きたいですと言って行くことになった。そこで、ワズさんとデモンストレーションをやると言われて急に緊張が走った。言われてから何度も自分で練習して当日の3日前くらいにゼン先生に見ていただいた。すると、今までで1番悪いと言われた。最初の頃の方がよっぽど良かった。こんなんじゃデモンストレーションをみんなに見せるわけにはいかないと言われて私はワークショップに行く気が一気になくなった。
でも、自分から行きたいと言ったからにはできなくてもやるしかないと思い、東京に行った。...
ここに来てからもうすぐ3ヶ月が経ち、まだ私は河口湖から外に出たことがなかった。外に出たい欲求は常にあったと思うが、今は出る時ではないと思ってその気持ちを押し殺していた。
だから、今回はとても興奮してゼン先生のお供として行かせていただいた。初めてお会いする方や写真で見たことのある方、そして短期合宿で出会ったワズさんなど色々な人がいて、新たな出会いや交流をして一気に自分の世界が広がった気がした。
そう思ったのも束の間にゼン先生がデモンストレーションをやると言われて興奮から一気に緊張に変わった。皆さんが私の方を見ていて、ゼン先生やミユキ先生も見ている。ゼン先生からは事前に良いところなんか見せなくて良い。周りは気にするなと言われたけど、どうしても力が入ってしまう。だが、始まるとそんな気持ちも投げ飛ばして笑って前に進みたい欲求が身体全身から無意識に起こってきた。どんどん湧いてくる感覚。生まれ変わった新たな自分。自分でも何をするか分からない。隣でワズさんと一緒にやったから相乗効果が生まれて自意識からフリーになれた。その後、今回参加した皆さんと全員でタタタンPGをやった。やった後は全員が活き活きとしていて私自身も興奮してつい走り回って踊ってしまった。あの別空間の感覚を全員で共有できて過ごせたことは私にとってとても貴重な体験だったと思う。あの瞬間を普通の人生で体験することはなかなかできない。あの時間だけ全員が我を忘れて生きる喜びを感じ、生命が溢れていたように思う。
ワークショップが終わった後に初めて会った方々が私にお礼を言ってくれたり、褒めてくださった。本当にお礼を言うべきだったのは私の方だ。デモンストレーションという形で皆さんの時間を取ってやらせていただいた。俳優は観客がいないと意味を成さない。見てくださるから私はすることができた。また、いつも訓練で1人だから大勢で訓練する喜びも感じることができた。エネルギーを皆さんから与えてもらえてまた訓練に励む気持ちにさせてもらえた。本当にありがとうございました。
そして、上記の様々な思いを私に与えてくださったゼン先生とミユキ先生に心より感謝します。おそらくお二人は初めからこうなることが分かって私を連れて行ってくださったと思います。本当に行って良かったです。ありがとうございました。

ヤス
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「ZENコメント」
今回のワークショップのヤス(現コミュニティ生)とワズのデモンストレーションは、期待以上で、若いエネルギーをはち切れるばかりに発散し、一切、自意識からフリー、明るく美く輝いていた。その青春の美しさにとても心をうたれた。参加者全員が二人の合宿生に影響されてクラスは 盛り上がった。また、何時もワークショップの事務のことをやっていた元ゼミ生を強引に参加させたが、おどろくほど優美な動きを見せていた。
今回は、みゆきが、クラスのすべての指導に当たったが、彼女の快活で美しく、明るく、的確な指導方法には、驚かされたし、感動させられた。(三十年間たゆまず人生の全てをアートに捧げ、習得した結果だと思った。)
参加者全員、とても素晴らしいクラスとなった。

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2019年6月12日 朝稽古
今日の朝稽古は心理身体訓練のフライングを教わった。イスに座って1部分の動きからセンセーションを感じてみる。まずは、手のひらから空気を撫でるように左右に動かしてみた。ゆっくり翼が生えているようにそっと空気を撫でた。すると、身体全身も自然とセンセーションを感じて高く大空を舞い上がりたいという要求が生まれてきた。
イスから立って身体全身で大空を自由に飛んだ。身体がとても軽くてどこまでも行けた。この感覚から抜け出したくないと思った。今まで感じたことのない状態になった。いつも居るスタジオなのに降りた後は別の場所のように感じた。
しかし、この体験はミユキ先生の注意の集中や想像力が私に反映し、共鳴したことによって発生した。これを自分1人で出来るようにしなければいけない。
今回ミユキ先生のサポートがあって自分で感じることができた。でも、自分で感じれたということは必ず自分1人の時でも感じることができるということ。自分の意思の力で感じたいときに感じれるような状態になりたい。

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2019年6月4日 朝稽古
今日の朝稽古は心理身体訓練の両極を学び、指導して頂いた。身体が刻々と大きくなっていく想像力を駆使しながら動いて、富士山よりも高く、大きくなった想像し確信したら、今度は逆に小さくなっていく動きをする。四肢を縮めフットボウルの大きさに、野球の玉、ピンポン球、そしてパチンコ玉、じんたんにと身体と想像力を駆使して訓練を重ねる。そうすることで 、心理と体を一体化を想像力を養う事が出来るようになる。
リーストラスバーグによる
人は心にあるものを隠し、心にないものを表す
という言葉があるそうだ。
だから、役を理解するために真逆を探す必要がある。殺し屋の役なら愛情深い部分を理解し、その逆も然り。うわべと心の中には差がある。だから、両極のどちらも表現する必要があるとこの訓練を受けて深く考えさせられた。
また、ゼン先生に立ち方を教わった。いつもどちらかの足に重心を乗せて楽に立つ。肩の力を抜いて膝を緩めて地に足をつけない。いつも鏡で自分の姿を見ると良いとゼン先生に教わった。無意識のうちに両足に重心が乗っていたり、緊張して身体が固まっていることがあると自分のパーソナリティー表現できないからだ。自分で気づいたら直す、気づい直す。
スタニスラフスキーは言った。
困難なものを、ラクに出来るようにしよう。楽に出来るものを、習慣にしよう。習慣を美しいものにしよう。
さっそくアルバイトの時間に意識して実践してみようと思う。

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2019年6月3日
私は完璧にしようとする長年の癖があることをミユキ先生に指摘された。例えば、質問をされると相手の求めているであろう答えを探し出して言ったり、言われたらすぐにやらないといけないなどの癖がある。日常生活では、その癖は活かされる場面が数多くある。
だが、演技の世界ではその真逆であることを教えられた。きちんとするのではなく、崩すこと。身体を緩めて崩して感じたままを表現することが求められている世界である。だから、自分の感じたことをそのまま率直に出す必要がある。質問されても分からなかったら分からない。頭で考えようとせずにとにかくやってみること。
今日の朝稽古は感情の解放をした後で、リラックスをした。泣いて怒って笑って叫んでミユキ先生のサポートがあって思いっきりやってみた。感情を解放してリラックスすると身体が今まで感じたことのないくらい緩んで崩れていた。感情を解放させるとこんなにも身体がフリーになることが分かった。この感覚を忘れずにリラックスを自分でする時は短くてもいいから集中して課題に取り組んでいきたい。

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2019年5月30日
朝稽古
今日の朝稽古は太極拳を教わった。ゼン先生に肩が痛くならないと太極拳をする意味がないと教えられて、肩の力を抜くことを意識してやった。しかしながら、どうしても続けていると肩に力が入ってしまう。長年の癖なのかもしれない。まずは、自分の肩に力が入っていると自覚することが一歩目、そこで意識して力が抜けていることが無意識になるまでやり続けていきたい。
太極拳の訓練に夢中になっている私にミユキ先生が言った一言がとても印象的だった。
「今のように1つのことに没頭できることはすごく幸せなことなんだよ。今を生きているから」
人生で1つのことに夢中になれることはそう多くはない。だが、私はそれが今できる環境にある。だったら、存分にその環境に身を任せて熱中してやろうと思う。寝ても覚めても訓練。そのためにここ河口湖に来た。自分の羽で大空を高く飛べる日が来るまで走り続ける。

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2019年5月29日
今日は午前中にゼン先生の講義があった。1時間半ほどテレビを見ながら様々な話をして頂いた。前回、アメリカンダンスのTV番組で何千人の応募者の内1人の女性だけ真のアーティストがいるとゼン先生は言っていた。前にも観たことがあるが、もう1度その女性のパフォーマンスを観せて頂いた。すると、以前観た時とは違う感情が私の中に起こってきた。鳥肌が立って、そのパフォーマンスに恐怖を感じた。この感覚は以前より自分の芸術に関する認識が少しだけ高まっていると感じさせられた。
また、アメリカ映画を観た。ゼン先生が画面に登場した14,5歳の一人の少女を観て、この女性はトップにいくと言った。ゼン先生は画面に出ただけで、その人の全てがわかる。ごまかしが効かないのだ。いい俳優は必ずその役の人生を背負って出てくる。その能力は何十年もやってきた訓練で培ったとゼン先生は言う。私はまだ訓練し始めてからまだ2ヶ月も経っていない。当然、ゼン先生よりははるかに認識が低い。だが、ゼン先生は訓練を続けていると真実に対する感覚が高まっていくと言う。良い演技をして周りが拍手してもトップは自分が納得いかなかったら撮り直しを頼むそうだ。自分の真実に対する感覚が妥協を許せない。私はその感覚を高めるためにゼン先生、ミユキ先生の直接指導のもと日々訓練を重ねている。僕は今、青春の真っ只中、これからも訓練に励んでいきたい。
(また、余談ですが、バイト先のおにぎりと天ぷらをゼン先生とミユキ先生に持って帰って、さしあげた。喜んでくれるのかどうか、内心不安だったけど、私が想像してる以上に御2人は喜んでくれて、こっちまで嬉しくなった。自分が思いついたことを行動することで双方が幸せになる。これを俳優として、お客さんが幸せになり、私も幸せになれるような演技をできるようになりたい。)

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『東京ワークショップを受けて』
ゼミに通っていた時も毎週楽しみで仕方なかったです。レポートは大変でしたけど😁
また、毎月東京のワークショップで、お会いできるようになるなんて思っても見なかったので、本当に毎月嬉しくて嬉しくて😆
訓練を続ける事ができている毎日に、この訓練に出会わせてくれたゼン先生にこころから感謝です💕...
この訓練に出会えたから未だにお芝居を続ける事ができている。
ホントにありがとうございます! 

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2019年5月16日
今日は朝の稽古で歩き方をゼン先生に見ていただいた。
私は下半身を崩すことが課題だ。それはリラックスやセンソリーにも共通すること。腰を緩めて崩す。緩めることをパターン化しないこと。必ず毎回フレッシュに緩めようと思って緩める。
ゼン先生にアニマルエクササイズ黒豹の歩き方を見せてもらった。後ろ足からエネルギーを持ってきて前足に送る。それを人の歩き方に活かすことで、硬くならずに美しい歩き方になる。
お手本にミユキ先生の歩き方を見せてもらった。私から見ても素晴らしかった。美しく自然で何よりミユキ先生の個性や人間味が強く出ていた。私の歩き方は硬くてきちんとしているが、人間味がない。それではただのナイスな人になってしまう。そんな人はたくさんいる。ゼン先生に僕が演出家なら君を使わないと言われた。もっと自分の武器である若さは出し、活き活きと生命力にあふれた歩き方をしたい。舞台に出ると観客全員が私の方を見るようにしたい。
ゼン先生、ミユキ先生ありがとうございました。

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2019年5月9日
今朝、ゼン先生から私の生活がパターン化しているという指摘を受けた。その指摘は自分でも感じ始めていたことだった。なぜかというとここ2、3日は時間の経過が早いと感じたからだ。1ヶ月前は時間が経つのがものすごく遅かった。まだ河口湖に来て2週間なのに2ヶ月は暮らしている感覚に陥るほど毎日が濃密だった。だが、最近は早いと感じるのは1ヶ月半が経ち、環境に慣れたこともあるが、パターン化している。私は毎朝ランニングに行き、休みの日は隣のジムで筋トレをし、朝と晩に欠かさずに自主稽古をしている。規則正しいことは良い。そのまま続けなさいとゼン先生に言われた。しかし、それでは俳優になれない。ただのナイスな人になってしまう。誰でもできる。お客さんはそんなこと求めてない。もっと人間の奥深くに抑えている感情を分かってほしいのである。それを表現し、お客さんに共感させることが俳優の仕事だ。それはマイナスな感情が多い。孤独感や嫉妬心、不安感といった社会では見せない感情である。自分の内なる否定的な感情を、直視し、引きずり出し、役のために、体現することが俳優である。俳優しかできないことだ。それをするためには、まずは自分の抑えている感情を吐き出さなければならない。今月は自分の抑圧された感情と向き合い、それを表現ようゆっくりと、着実に訓練を続けていくことを決意した。

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2019年5月2日
ゼン先生にリラックスを見ていただいた。今日は腰を緩めることに集中した。リラックスは余分な力を抜くこと。緊張している身体を緩めて崩すこと。逆に言えば、力が抜けているならリラックスをする必要はない。重要なことは緩んだかどうかだ。ただやみくもにリラックスをしてもパターン化して何回やっても意味がない。緊張に敏感になり、リラックスしたかどうかを自分で考えながらやる。先生たちは私の身体を緩めることはできない。その方法は教えてくれるが、結局は自分で考え、行動する必要がある。名人はリラックスが良い。それを手に入れるのに何十年もかけた。それを私たち俳優は短期間で習得しようとしている。そのために真実に対する感覚を養っていく。
ゼン先生、見ていただきありがとうございました。

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2019年4月30日
今日はマイケルチェーホフの身体訓練のセンターをやった。自分の胸の奥深くに丸くて暖かく大きなセンターが存在する。センターはエネルギーの中心であり、自分の全てがセンターに凝縮されている。自意識から全くフリーになる。
今日、初めてセンターをやってみてめちゃくちゃ面白かった。何が面白かったのかミユキ先生に聞かれたが、分からない。分からないけど、とにかく面白かった。実際に丸くて暖かく大きなセンターを少しだが、感じることができた。その喜びが面白かったのかもしれない。これからセンターを使って歩き方や役作り、自分の人生にどう影響するのか、どのようにセンターは私を助けてくれるのか楽しみだ。
【ゼン・ヒラノ注釈】
マイケル チェーホフのセンターは、非常に奥が深く訓練を重ねていけば、特異で美しいキャラクターに変身することができるようになる。
ZEN

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4月28日講演会 受講して
『たとえオーディションの場であろうと自分自身でいなさい。相手は、自分が欲しい人物を探しているだけなのだから(それは、太っている人かもしれない。金髪の背の高い人かもしれない。)落ちたって傷付く事はない。たまたま探している人じゃなかっただけなのだから。だからこそ、自分のありのままの姿で、明るく堂々としていれば良い。オーディションが終わったら受けた事を忘れちゃいなさい。傷付く事はない。』
ゼン先生には、今目の前にいる私達一人一人に対する真剣な愛しかない。...
毎月の講演会で、今、この瞬間、この場所に参加できて良かったと感謝する。どんなに取り繕っても心の中にいる本当の私に出会わせてくれる。

彼女にかけられた言葉は、私にかけられた言葉。同じ時間を共有出来た事に、今月も感謝します。
ありがとうございます。
愛と感謝を込めて。

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2019年4月29日
今日はリラックスとセンソリーをやった。1つめの課題は全然崩せていないことがわかった。ミユキ先生にスマホで私のリラックスを撮ってもらい、その後に自分で見たらすごく分かった。型どおりの動きしかできてない。感じたままに表現できずに、頭で考えている。また、動きがパターン化して何回やっても同じ動きになる。もう一つの課題は感情を抑えがちだと言うこと。これは日常生活でも少し自覚するところがある。私は基本的にフリーだと自分で思っている。思ったことを言うし、やりたいことをしている。だが、内なる自分が完全に何もなくフリーかと問われるとそうではない。いつも薄い防御線を張っているとだんだん自分で思い始めてきた。その防御線を壊すことで私は本当のフリーになる。まずは、己を知りて一歩目。クレイジーにならなければ演じることはできない。今日はすごく自分を知るいい訓練だった。

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2019年4月25日
今日は人生を変えるようなアドバイスをゼン先生にしていただいた。
それは私が幼少期から習っていた備中神楽の動きをクラウンに取り入れたら良いと仰った。そんなこと誰が思いつくだろくか。今まで考えもしなかった。10歳の頃に始めて約7年間備中神楽をしてきた。毎週していたから動きは身体に染み込んでいるレベルだ。その備中神楽を先日わざわざゼン先生とミユキ先生に見ていただいた。そこから今日のアドバイスをいただいたのだ。
言われてみれば神楽の動きは独特の変わった動きが多い。これに自分でアレンジを加えて人に神楽の動きと思わせないように動く。クラウン自体日本ではあまりやっていないからこれは良いチャンスだ。アメリカでは、日本の伝統芸能を入れたクラウンをやっている人はいない。つまり、私だけの日本古来のクラウンになるということだ。これは大きな利点になる。
そして、大切なことはゼン先生に頼らずに自分で工夫して考えること。自分なりに動きを鏡の前でやって、自分の心が納得がいったらそれを見せようと思う。
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【ゼン・ヒラノ コメント】
ヤスが自分がお神楽を習ったので是非見て欲しいと言ってきた。
かなり訓練したと思えて動きにメリハリがあり、一瞬目に輝きが見られた。この日本固有の動きにコミカルな動きを強調して世界に通じる、そして芸術家、新たなる東洋のクランが誕生すると思っている。
我々俳優はエンターテイナー、高くを見上げ飛翔して欲しいと思う。

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2019年4月24日
今日はみゆき先生の指導により太極拳を訓練し始めた。太極拳は中国武術の一派である。
太極拳の効果は脚筋力やバランス能力、全身持久力の向上がある。リラクゼーション効果もあり、俳優の肉体訓練に向いている。また、注意の集中もあって、俳優の基礎に必要な能力が全て入っている。マスターするといつでも、どこでも、だれとでもできる。逆に言えば、中途半端になると効果も中途半端になる。だから、ミユキ先生に一から正確に教わりながら習得していきたい。
夜はゼン先生の映画鑑賞会があった。短期合宿の時に観たアメリカンダンスのオーディション番組を観せてくださった。これを私が観る理由はたくさんあるが、1番はダンスはごまかしが効かないということ。だれが観ても失敗をしたら分かる。俳優はウソをつける。愛してないのに愛していると平気で言える。でも、ごまかしていたらトップにいけない。トップに行くためにごまかしているのはダメだ。そういう意味でダンスの厳しい世界とトップを目指すなら同じ志だ。それを認識させるためにゼン先生は観させてくださる。厳しい世界があることを今のうちに知っておくことが僕の今後の将来のタメになる。
また、マーロンブランドの演技力のすごさを、映画「ジュリアス シーザー」を通して事細かに説明して貰った。
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【ゼン・ヒラノコメント】
太極拳は、ストラスバーグがニューヨークにやってきた京劇の俳優の動きの素晴らしさ、リラックスの素晴らしさに驚嘆し、楽屋に駆けつけてその為にどんな訓練をしているのか問いただしたと言う。
返ってきた答えは『太極拳』
それを聞いて、即、僕は,ニュヨークではソフィヤ デルザに、日本では陽明時先生に7年ほど師事した。
僕の身に付けた体の柔軟性は太極拳による。このウースタイルという太極拳は、格闘技よりもリラックスを目的としていて、一番から六番まで30分程かかる。
リラックス、集中力を養う為に、俳優訓練に最適だと確信している。
ゼン・ヒラノ

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私は今回の合宿は記録係として参加させてもらった。本来はコミュニティ生の私は短期合宿に参加することはできない。土日は訓練が休みであり、何より今回の合宿はワズさんとアサヒさんの時間だからだ。そういった状況の中で、私も同じ空間に入ることを快く許可し てくださったワズさんとアサヒさんに感謝します。そして、記録係という肩書きで私の成長も考えて参加を提案してくださったゼン先生に感謝します。
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いつもは毎日自分が主観となって訓練をしているので、他の人が訓練をしているのを見るのは新鮮であり、刺激的だった。ワズさんは力強さが素晴らしかった。ダイナミックでおおらかであった。何より想像の世界に入る自分を迷わず信じていた。アサヒさんはとても繊細で想像力が豊かだった。その想像力ゆえに自分をコントロールできないなんて私から言わせればなんて羨ましい悩みだろうと思ってしまうほど素晴らしかった。そんな2人から私も刺激をもらい、盗めるものは全て盗むつもりだった。ゼン先生が2人を指導している時に私にも共通する修正点がたくさんあった。私に言われてると感じるほど多くあった。

お風呂の時間にワズさんと楽しく一緒に入った。お湯に浸かりながら演技やプライベートのことをたくさん話した。その時間は私にとってとても素敵な時間になった。自分の好きなことを話し、共感し合える喜びを感じた。
夜はゼン先生の部屋で私含め3人でアメリカンダンスのオーディション番組を観た。言うまでもなく、ダンサーは素晴らしい。素人の私でも分かるくらい技術のレベルが高かった。だが、ゼン先生が注目したのは審査員の方だった。審査員は一人一人の個性が際立っており、全員意見が違う。たった一言に個性が出る。そして、相手の意見を尊重する。審査員も人間であるからみんな意見が割れる。そんな時も相手を責めずに自分も引かずに意見を言う。審査員も観客を楽しませるように話す。その審査員の中に女優でダンサーの人がいた。その人は子どもような人だった。全てをオープンにして顔の表情で感情が誰でも読み取れるくらいオープンだった。その姿に感銘を受けて私も心の底からそうなりたいと思った。

夜になるとアサヒさんと話す機会があった。アサヒさんとは連絡したこともなかったので、どんな人か気になっていた。話していくうちにお互いに仲を深めていった。私のことを何度も面白いと言ってくれた。それを素直に人に伝えることができるのが素晴らしい。その言葉が私にとってどれだけ嬉しいか本人は知らないだろう。俳優はエンターテイナーだからいつだって人を喜ばせたい。ここ河口湖に来てから私と会った人を全員笑顔にさせたいと思いながら生活している。これからも私はたくさんの人を喜ばせる人になる。
今回の合宿で記録係としてたくさんの気づきがあった。いつもは1人だから仲間と一緒に過ごす喜びを感じることができた。2人に出会えて本当に良かった。いい刺激をもらえてこれからまた一歩ずつ進んでいく。私は毎日成長している。これからもっともっと天井を突き抜けて宇宙に行くくらい成長してみせる。その姿を2人に見せるのを楽しみにしている。最後に冒頭にも書いたが、今回の合宿で記録係として参加することを許可してくれた2人に感謝しています。そして、何より参加を提案してくださったゼン先生に心より感謝をしています。


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4月17日
合宿などでアサヒがセンソリーを感じている事が強く羨ましいなあと感じて自分の注意が散漫になったり、ヤスのエネルギーの大きさに羨ましいなあと感じます。これはどういう考え方をしたら頭から外せるのかわかりません。最近自分の劣等を感じる事が出てきています。...
その度にタタタンPGをするようにしていますが、僕の頭に付いて回っています。
それでも明日は、まず僕のすべき事に集中しようと思います。
【ゼン・ヒラノ コメント】
ワズは、責任感がある。誠実さがある。他人の面倒見がいい。自分が与えられた仕事に対し、責任を持って、テキパキと処理する能力がある。意志の力が強い等々ミユキも僕も、ワズに対して大きな信頼感を持っている。東京でのミユキのクラスの係を文句なく全うしている。永年スポーツで人々を指導してきただけあって人々の信頼感も強い。
今、俳優として別の面をさらけ出す能力を要求されている。怒り、憎しみ、嫉妬心、挫折感、敗北感、劣等感、物欲、性に対する要求等々人間の持つ凡ゆる感情を自分の中に感じとって表現出来ることを要求される。
ワズ!僕もミユキも、ワズに対して万全の信頼を寄せている。ワズが否定的だと考える感情をも、自分で認め、あるがままに曝け出す能力を獲得するのが、俳優の仕事であり、喜びであると確信している。そこにワズの大きな成長があると確信している。
ZEN
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四月レポート
今回の合宿は始まりにゼン先生から色々な言葉をもらった。全て、心にぐさぐさと刺さる言葉だ。この合宿は1泊2日で5万円だ。5万円で何が買えるだろう?どこに遊びに行けるだろう?貯金するのもいいだろう。でも、私はこの合宿に参加しにきている。何かを求めに来ている。今回の合宿の5万円払うことは生活的に辛いものだった。5月から始まって私は8回参加している。もう直ぐ1年だ。私に成長はあっただろうか? 確かに成長はしている。でも、自分で精一杯に努力してでの結果だろうか?自分ではそうは思わなかった。もっと、できることがあった。毎日、訓練していたらと考えると心が痛くなる。それはゼン先生も思っている。もったいないと何回も言われた。本当にだ。8回も参加していても自分でやらないと意味がない。頑張って、5万円払ってきているのだから、精一杯に成長しよう。
それから、ゼン先生に私はゲームをしていると言われた。どう言う事かというと人の目を気にしてばかりでどうやったら上手くいくかと常に考えてしまっているからだ。自分を守りやすく、本当の自分を出そうとしない。だから、ストレートな答えをしない。YES,NOがハッキリしない。嘘をつくこともある。そんなこと、したくないのに。もっと、自分をさらけ出して、自分らしく生きたい。これは1年前と変わらない課題だ。どうにかしたい。ゼン先生がよく言っているがゼン先生はリーストラスバーグが言ったことは無条件でやったという。リーストラスバーグが火の中に入れって言ったら、入る。自分はどうだろうか、やろうじゃないか!ゼン先生の言ったことは無条件でためらわず!そう思って始まった合宿だった。
次はミユキ先生に色々な動きの確認をしてもらった。本当に細かいところまで注意してもらえる。これをベースにして、帰ってからも訓練ができる。フローティングでは動きだけじゃなく想像の誘導もしてもらった。私はよくフローティングの時はクラゲをイメージする。そしたら、ミユキ先生が私の目の前にエンジェルフィッシュを泳がせてくれた。あの体験は嬉しく、幸せな気分になった。有り難いことだ。次はゼン先生に見てもらう。想像ができているかを見てもらう。私は始めに話したように無条件でまっすぐに打ちかった。睨みつけて、タタタンPGとか今ままでの自分を取り払うかのようにやった。負けてたまるか!そんな気持ちだった。ゼン先生にフライングを見てもらった時、嬉しかったことがある。もう、ゼン先生の声しか聞こえない。上昇気流に高く舞い上がって、ヒューーーって落ちながら飛んでいる感じがたまらなく気持ち良かった。この感覚忘れないようにしよう。これで、1日目の実習が終わると思ったら、ゼン先生が私がビックな動きの中で特にできていないと感じた。岩を持ち上げろのところをやってくれた。1トンの岩を持ち上げるようにと見せてくれた。なぜだか、その時の私の心では先生の体が壊れちゃう、やめて!と言っていた。ゼン先生は本当に1トンの岩を持ち上げるパワーを出しているからだ。また、私達のために命がけでやってくれてる。本当に感謝なことだ。でも、自分があの時もっと想像ができていたらと思う。反省した。
それから、夜はゼン先生の部屋でアメリカンダンスという番組を見た。ゼン先生は何度も言った。ダンスはごまかしがきかない。転んでしまったら、失敗だと誰が見てもわかるからだ。でも、演技はごまかしがきく。それっぽいようにセリフを言えばできているように見える。そんな嘘をついた演技なんてしたくない。だから、番組に出ていた人たちのため、練習に練習を重ねて技術を磨く必要があると学べた。
ゼン先生と映画や番組を見終わった後に今、コミュニティー生のヤスと話をした。彼はすごいストレートな人だ。そう感じた。私とは違う、いいなと思った。ヤスと話していると楽しい。私もヤスみたいになりたいけど、私はヤスになれないし、ヤスも私にはなれない。ヤスの素直な部分を自分に取り入れてストレートに言える自分になりたい。
2日目はいつもの合宿とはちょっと早い時間からやり、オープンナップをやった。とにかく、ミユキ先生の言ったことを無条件にやった。泣き転げろ!って言われたら、全力でやった。最後は縮こまって、ちょっとずつ殻を破って、昔の自分を置いていく。そして、新しい自分になる。NO!って言わない。自分の中ではYES!しかない。自分はそうやりたいんだと決めてやるのみだ!Just do it!!
次はリラックスを見てもらい、センソリーをやった。いつもよりできなかった。なんでだろう?注意されたことは前かがみになりやすく。広げる時に力が入ってしまっていることだ。今の私の課題は美しく表現するということだ。私はそのことばかり考えてしまっていたのだ。ミユキ先生が表現は現れるものであって、出そうとしてもダメだ。もっと集中して綺麗に表現をしよう。
午後はゼン先生だ。始めに自分の問題点について話してもらった。どれも反論ができない。全て本当の自分の問題点だからだ。ゼン先生は一人10分間、時間をくれた。自分の問題点を5分間考えて、5分間暴れなさいとだけ言ってゼン先生は部屋に戻った。
私は始めの5分間は自分の嫌なところを片っ端からノートに書いた。それから、嫌な自分を作って逃げ回る自分を追いかけた叩いたり蹴ったり、汚い言葉も言った。でも、最後は説得するように話しかけていた。でも、まだ逃げてる自分がいた。しっかりこっちを見ない。私は頑張ろうと問いかけて、10分間は終わった。
そのあとはゼン先生を呼び、また、めちゃめちゃにあばれろと言った。言われた通りにとにかく、暴れた。何も考えずに気が狂ったように、もうゼン先生の声しか聞こえない。ジャンプしろ、駆け回れ!言われたことを必死にやった。終わった後、スッキリした気分だった。なんとも言えない自信があった。1年前の自分はこんなことができただろうか?ただ、やれ!って言われただけでは躊躇して、中途半端に終わっていただろう。でも、今回はスッキリしている素晴らしいことだ!自分を褒めた。
そして、合宿が終わった。今回も成長ができた。成長にも気づけた。でも、もっと私は成長ができる。言われたことをとにかく無条件でやってみよう!Just do it! Go Go Go!!!!
【ゼン・ヒラノ コメント 】
アサヒは、繊細さ、想像力はレベルを遥かに、上回っている。アサヒに必要なのは意志の力だ。何が何でも決められたことをやりとうすことだ。今回の合宿クラスで大きく成長したと思っている。
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2019.4.13〜4.14
「自分でオープンしたいと言葉で言っているけれど、本当はそこまで思っていない」
これはゼン先生に仰って頂いた言葉です。
最初にこの言葉を聞いた瞬間は驚き、そんな筈は無いと思いました。
何故なら合宿に初めて参加した時から自分を崩すフリーにするオープンするといったことはここまで僕自身の最重要な課題で常にゼン先生に指摘され僕自身も一流の俳優やエンターテイナー達のオープンした振る舞いや態度を見てこんな風になりたいと思い、自分の中で一番の要求だと認識しているつもりだったからです。
その1時間後にはゼン先生の言っている言葉の意味がわかりました。
その後自分一人裸で5分暴れ回ってとにかく全て吐き出して動き続けて声を出し続け、更にゼン先生の目の前でも暴れ回りすべてを出し尽くした後、僕は自分の変化に気づきました。そこには今まで以上にリラックスして崩れている姿が鏡にも写っていました。
「これが本当のあなただよ。」
そう言ってゼン先生は気づかせてくれました。僕は自分を崩したい、オープンさせたいと言っていながら、その問題にど正面から向き合っていなかったということです。しかも無意識に僕も気づいていませんでした。
この今の感覚をわすれるな。味わっていなさい。そんなゼン先生の言葉を聞き、自分の次のレベルへ行くにはこれが必要なんだと自覚しました。これは今回の合宿の中でとてもポジティブな変化となりました。
一方自分の中で特にこれから重要な局面を迎えているのがセンソリーです。
リラックスとセンソリー(五感の記憶)をしていてみゆき先生からセンソリーは一般的な所で止まっていると指摘されました。
一般的に感じられたな、いい気分だなぐらいで止まっていて大体みんなそれぐらいは出来るよねって所で止めていると。具体的な身体の反応が無くて、深くまで行こうとしていない。
みゆき先生にもこの課題を乗り越えていけるかが次のレベルへいく重要なターニングポイントになるだろうと指摘されました。
ここ乗り越えるポイントもリラックスすなわち自分をオープンさせる所にあると僕は思っています。まだガードがある今の状態では僕にどんな才能があるかもわからないし、ここを乗り越えていく事が全てに通ずると確信しています。
東京ではみゆき先生のクラスのアシスタントをしながら学び、河口湖ではヤスという新たな仲間から刺激を貰って、僕の中で今大きく次のステージに進む時なのだと思っています。ここに来て来月で丸1年になります。ここまで来ましたが、まだまだもっともっと成長変化していきたいという要求が僕の中で止まりません。ですが、焦ってはいません。普段やる事はフレッシュに訓練に臨み少しづつ積み重ねるしかない。そしてこれまで以上に自分の認識を高められる工夫を研究したいと思います。これから様々な事が楽しみです。
ここまで最初から共に歩んで来たアサヒにヤスに感謝します。ゼン先生、みゆき先生ありがとうございました。
ここにいる全ての人のお陰で今回の合宿も無事終える事ができました。来月も宜しくお願い致します。
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注)
今回のオープンナップの訓練は、何日も前から周到に用意した。まず彼達はこのエクササイズを本格的に取り組む用意ができたと判断したからだ。
一人は上記のワズ。
永年スポーツの訓練指導に関わって、意志の力も強いし、責任感も強い。そのため自分自身のありきたりな感情に従う事に常に抵抗がある。(紋切り型の俳優のように型を整えてしまう)俳優にとっては致命的だ。ワズ、アサヒとこの二人は月一回、一年通って訓練をしたので、本格的にオープンナップの訓練を全力を傾けて実施する事に決心した。この訓練の成果を獲得するためには、身も心も投げ出し、のたうち回り、長年溜め込んだ否定的な感情を大声で吐き出す必要がある。僕にとっての課題はワズの責任感からくる肩の緊張を取る事、アサヒの自分の自信のなさから人におもねる言動をストップする事である、
たった、3分の訓練なのに一週間前から僕が周到に用意し、実行に移したことを彼達は知らない。この短い時間に僕自身が持っている全てのエネルギーを爆発させないと成功しない。
(もっと簡単に心を開く方法があればと何時も思うのだが)
生徒と真剣勝負だ。
ヤスもアサヒも全力で床にのたうち回り、胸の奥深くから叫び声をあげ抑圧された感情を曝け出した。僕も大声をあげ彼たちにぶちかました。3分間の闘いは終わった。静かに立ち上がった二人は、僕をジーと見つめていた。美しかった。ワズは両肩の力が抜けあるがままの自分で静かに立っていた。アサヒは、いつものおどおどしさを手放し 、強烈なエネルギーを発散させながら僕を睨みつけ、真の女性の美しさを見せつけた。
何時もの如く興奮して、その夜は眠れなかった。
ZEN

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2019年4月12日
成長は神の存在の証。今日はこの言葉をゼン先生から頂いた。木が種から大木になるのは神のおかげなのだ。小さな種が大木になるには、様々な肥料が必要だ。雨や日差し、土からの栄養など多くある。ここゼンスタジオもそうなのだ。人間は既に種を必ず持っている。それを大木にするのか芽が出ないのかは全て自分次第だ。そして、肥料を与えてくれるのがゼン先生やミユキ先生だ。だから、重要なのは自分に種があるということを自覚することだと思う。そうすればあとは高く大きく育つだけ。
夜の訓練では、気合いを入れる、タタタンPG、ビッグな動き、4つのクオリティーを順番にした。形は段々と良くなってきたが、中身がないとミユキ先生に言われた。本当に自分が感じてないと観客に伝わらない。逆に言えば、自分が感じているならそれは絶対に観客に伝わるということ。私はまだ自分で感じることができていない。感じようと努めているが、観念的になっている。それは皮膚感覚で身体に染み込ませたい。身体が覚えると絶対に忘れない。これにはどうしても時間がかかる。焦らず、力まず、じっくりと時間をかけてエクササイズに取り組んでいきたい。

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2019年4月11日
今日はアルバイトの初日だった。本当に学ぶことが数えきれないくらいある仕事場だと思った。まずは、作業である。飲食店だから昼間に長蛇の列ができる。その時の厨房の忙しさは体験したことがある人は分かるだろう。だから、作業は早く正確にすることに努める。精一杯自分のベストを尽くして作業する。次にお客さんとのコミュニケーションだ。会った時の挨拶、食べ終わった後の感謝など必ずお客さんと関わらなければいけない。そんな時に挨拶に加えて何か一言だけ添えると良いとゼン先生が言った。世の中色んな人がいて自分の思っている反応をしてくれる人は少ない。だが、そんなことを気にしていたら人生もったいない。常に私は成長するんだという気持ちで臨みたい。
夜の訓練では、自己認識を高めることができた。自分の動きが全然できていないことに気がついた。自分で感じていないのに観客が感じるわけがない。まずは、自分が感じなければいけない。だが、今日は感じていないことに気づけた。なら、次はどうしたら感じることができるのか。いろいろ試しながら試行錯誤を繰り返す。すると自分は認識と共に成長していることを実感するのだ。

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2019年4月10日
私は怒りの感情強く溜め込んでいると、ゼン先生に言われた。ほとんどの人が怒りの感情が強いらしい。それは怒りは日常で最も抑える感情だから。だから、解放するのが最も難しいが、解放できたらそれが本当の自分だということだ。少しでも怒りを感じたらすぐに吐き出す。(都会に住んでいると、いつでも何処でもというわけにはいかない。)河口湖スタジオではいつでも三階のスタジオに駆け上がって、体を投げ出し、大声を出し大暴れして抑圧された感情を思う存分吐き出すことが出来る。身体を動かさないと怒りは吐き出せない。抑圧された感情の全てを吐き出して真っ白なキャンパスにしないと新しい色を塗ることができない。まずは、自分の内側を全部出すところから始めなければならない。
訓練では、何を目的にしているのかを理解する大切さを教わった。形は綺麗で整えてもそれを何年しても変わらない。心と身体を一体にしないと意味がない。そして、真実に対する感覚を育てるのは自分自身である。その動きをして中身は動きの目的を果たしているのか自分に聞いている。それができていないならできるまでやり続ける。
また、また、俳優の肉体訓練の4つのクオリティーの形を全て教わった。どれも全く異なる動きで目的も違う。まずは、形から入って意味を理解して自分で訓練する。この繰り返しだと思っている。4つのクオリティーに共通して言えるのは、無理して感情としたり、結果を急いだりしないことである。ゆっくり時間を取り皮膚感覚で理解し身体で覚えようと思っている。


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2019年4月7日...
今日は社交についてゼン先生から学んだ。俳優は社会的訓練が必要である。挨拶や姿勢、態度といったあらゆることが要求される。人に良い印象を与え、場を明るくすること。様々な面で気を遣い、全神経を周りに注ぐ。わざとらしく媚びている態度ではない。みんなにきづかれないようにそっと行う。トップクラスの俳優はいつだって、それができているといわれる。結果的にそうすることで自分のキャリアを築いてゆくことになる。
僕は明日からアルバイトが始まる。アルバイトは俳優訓練になる。毎日、5分前に仕事に取り掛かれる状態にする。信頼を得るために早く着きすぎてもいけない。時間を守ることで、周りのメンバーの信頼を得ることができる。また、お客様の反応をよく観察する。自分が笑顔で感謝するとどういう反応するのか、そして、できるだけ早く正確に仕事をする。俳優はスピードを要求される仕事だ。あらゆる面で早く正確にできなければならない。アルバイトは俳優として自分を高める良い訓練になる。
このようなことから、俳優訓練は人間訓練であるとゼン先生が言う理由がわかる。常日頃私たちの生活の中にどれだけ多くの俳優として必要な能力を訓練する機会があるのだろうか。私は毎日ゼン先生やミユキ先生にこのようなことを教わっている。他に言ってくれる人がいるだろうか。東京の俳優養成所に通ってもおそらくセリフをこうしろやもっと感情を込めろなんて話にならないことを教わるだろう。セリフは最後の最後で良い。私がすぐに東京に上京しなかった理由は本当の演技力を身に付けたいからである。誰だってすぐに結果を求めて急ぐだろう。だが、結局は実力社会である。最後に生き残るのは実力がある人のみ。だから、私は実力を十分につけてから勝負したいと思って合宿に参加した。そして、ここには本物の実力をつけることができる素晴らしい講師が2人もいる。特に地方の人にオススメしたい。地方出身者はすぐに東京に行きがちだ。河口湖で演技力とは何かを認識を高め 東京に行った方が絶対に自分の将来に役に立つ。これは絶対だ。私はまだ河口湖に来てから7日しか経ってないが、既に別人になっていると自分で実感するほど成長している。まだまだ私は成長する。若者の人生はこれからである。焦ってもすぐに結果は出ない。あなたの望むものがここにはあると確信する


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 「セリフは覚えて忘れろ!!」
今日はこんな矛盾している言葉を聞いた。せっかく一生懸命覚えたのに忘れたら意味ないじゃん!! 誰しもがそう思うだろう。この言葉の伝えたいことはセリフは人間の言葉ではなく、書かれた言葉だと認識すること。覚えて次のセリフを頭の中で考えているから役を生きられないということだ。現実で話し相手の言葉を予測して次に自分の言葉を考える人はいない。なら、どうすればいいのか。それは相手のセリフで瞬時に次の自分のセリフを思い出す。役に入り込まないと観客に伝わないのだ。そのために訓練する。
「俳優はエンターテイナーである。人々を喜ばせる仕事」
この言葉はまさに全俳優の教訓である。たとえ名優になっても変わらない。むしろ、名優こそ人々を喜ばせている。 演技力をつけるのはとても大変なこと。何十年もかかる。今の私には若さしかない。その若さを活かしてなんでもやり、人を喜ばせる精神が大切なのだ。自分と会った人を喜ばせることに全力を尽くす。嘘ではなく、相手の良いところを見つけて褒める。これを実行するのも大変だ。常に意識してその精神を持つことが重要である。やるだけやったら必ず人生の役に立つ。
夜の訓練では、ミユキ先生から様々なお話をしていただいた。
「人間であることは素晴らしい」
この言葉は全世界の人々の価値観をひっくり返す力がある。自分が存在して何の問題もなく、生活していることがどれだけ素晴らしいことであるかを学んだ。他人と比べて自分を卑下したり気にしたりすることが人間なら誰しもある。だが、世の中に良い悪いはない。それは一人一人が勝手に決めつけているだけである。だから、本来人間は比べることはできないし、何も出来ない持ってないと思ってもそこに存在しているだけで凄いこと。だから、今のままの自分で良いということ。自分の価値を量で計ることは出来ない。
また、俳優としては観客が1番であるということ。俳優は観客がいないと意味がない。顔が綺麗な人は顔で観客を喜ばせればいい。芸人なら芸で観客を喜ばせればいい。俳優は演技で客を喜ばせなければいけない。演技力がないなら裸になって踊って逆立ちすればいい。そうすると観客は喜ぶだろう。そうすることで自分も嬉しいし、観客も嬉しくなり素敵な時間になる。
ミユキ先生の女優としてだけでなく、人として大切にしていることがわかった稽古だった。

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2019年2月

毎月恒例のゼンヒラノ演技短期合宿が始まる直前のことだ。先月は休んでしまい、今回こそはといき込んでいた。でも、私の大好きな祖母が倒れて危ない状況だと合宿の3日前に言われた。その報告を聞き祖母の住んでいる施設に駆け込んだ。面接時間がギリギリ30分あった。最近、会った時とは違っていつもよりもやせ細っていて、静かに眠っていた。直様に近づき、手を握った。肺炎の影響か口の中は血だらけで枕には血がところどころ、それを見た瞬間に涙が止まらなくなった。その間はずっと祖母の手を握って歌を歌って、喋りかけた。そしたら、目を見開いて、どうしたの?って顔で私を見ていた。私のことはここ何年も前から分からなくなってるが親しい人だと分かった目だった。私は何度も「ありがとう」「なかなか来れなくて、ごめんね」と何度も言った。そしたら、面会時間が過ぎる頃、「こちらこそ!」と言ってくれた。私は「また、絶対に来るからね!」と言ったら、笑顔で「うん」と頷いてくれた。ちょっとだけ安心した。
でも、合宿が始まるまで心配で心配で仕方なかった。合宿行くか行かないかとても迷った。でも、なんだか行った方がいいなと思い始めてきた。このまま、私はずっと負のオーラをまとったままでお見舞いに行くのかと思うと、あの河口湖のゼンヒラノ演技スタジオで笑顔になって、もっと元気にさせようと思い始めてきた。だが、ゼン先生ミユキ先生には見破られていたのか不安な気持ちがにじみ出ていたのだろう。目が暗い!と言われてしまった。折角、前回は明るく帰って行ったのに。また、ここで元気をもらわなければ、、、。それから、ゼン先生に私はブレーキをかけながら行ってしまうらしい。スッ!と言葉が出なくて、感情が乗らないらしい。確かにそうだ。最近、職場で色々あり、知らない間に我慢を続けてしまい壊れてしまっていたからだ。
それは、言葉がはっきりしていないからだ。毎回毎回、言われてることだがYES,NOをはっきりしようと本当に思った。それから、自主練をするように言われ、ブレーキをかけ続けていた自分、私を悩ませていることをタタタンPGで投げ飛ばした。一通り、気合を入れる!から4つのクオリティーまで自分でやった。そのあと、ミユキ先生に見てもらった。ミユキ先生は的確なことを言ってくれる。今は力が入っていて、苦しそうに見えるらしい。それじゃ、演技にならない。お客さんが苦しくなって帰って行きそうだ。エンターテイナーなのにそんなことはありえない。次の段階だ。無駄な力はなくして、力強く。難しそうだが、やってみよう。そして、実際に言われてからゼン先生のビックな動きを見て、綺麗だと思った。しっかり、力が抜けてるのに力強さを感じる。今までは形と強さばかりを見ていて感じていなかったことだ。今、書いていて、自分ができているのを想像したら、ワクワクしてきた。できるようになりたい!
それから、4つのクオリティーまで見てもらった。自分でもわかる。全然、想像の世界に入れてない。だが、見てもらえたことに感謝だ。
その夜、アメリカンアイドルという。全米から歌で勝ち上がってきた5人の中から3人選ばれる番組を見た。3人の審査員が凄いとゼン先生は言っていた。確かに3人の審査員はリラックスをしていて、感情のままに勝ち上がってきた子と話しをしている。そして、みんなを笑わせる。エンターテイナーだ。歌を歌った子にも感動した。特に最後の子だ。初めは内気な子かな?と思って見ていたが、歌を聴いたら上手い上に楽しそうに歌っている。特に自分の世界に入っている感じだ。見ていて、清々しかった。
2日の朝だ。初めはミユキ先生にリラックスをしてもらい、不思議な発見があった。左の肩をチェックしてもらうと掴まれた瞬間に力が入ってしまう。無理やり直そうとしたが無理だったので、リラックスの基本の広げて、ズラして、緩める。を繰り返し「ハッ!」という突発的な声で飛ばすようにした。そしたら、さっきよりは良くなったと思う。これは日頃から意識をして、力を飛ばしていこうと思う。それからはセンソリーだ。私は雨をやった。いつもは寒さなど匂いだけを感じるだけが多かったが、感情も乗ってきて、なんで私に傘をくれないの?と凄い思って、泣いてしまった。でも、まだまだ表現ができていない。もっと大きく大きく自分を表現をする。スタジオでは何をやってもいい!好きなように表現をしよう。
センソリーの後は人をやった。まずは嫌いな人を思い浮かべた、予想外な人が出てきた。留学の時に同じクラスだった意地悪なことばかり言うトルコ人だ。言われたことや嫌な思い出を一気に吐き出した。びっくりして怯えて、逃げようとしている彼が思い浮かんだ。逃がすもんかと叫んだ。スッキリだ。次は大好きな人だ。感想文の初めに書いた祖母が思い浮かんだ。思い浮かんだ瞬間に悲しくなってしまった。遂に下を向いてしまった。私の中ではとても逃げたいことだから、でも、ミユキ先生に喝を入れてもらった。こんなことで逃げていてはダメであって、これこそも表現しないといけないのだ。難しいことばかりだ。なんだか、1日目はいつもより得るもの少なく感じていたが、たくさんの難しい課題をもらった。これをできることを想像して、いつもの訓練を続けよう。本当に色々、修正を加えてもらえて、次の課題もらえる。楽しく、喜ばしいことだ。ゼン先生、ミユキ先生に加え、こんなに素晴らしい場所に感謝だ。バスで向かっている私は不安でいっぱいだったが合宿が終わった後はそんな思いは忘れている。素敵な場所だ。有り難い。ゼン先生、ミユキ先生、W、Aに感謝。ありがとうございます。これからもどうか宜しくお願いします。
A,N
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dear A.N
あなたは、繊細さ、芸術性は充分にある。必要なのは意思の力です。どんな精神状態にあっても、決められたことはきちっと果たす事があなたが望む世界で要求されます。
演技とは人間理解だと言われます。あなたの嫌いな人がなぜ、そのような行動をとるのかを俳優は理解し、正当化しなければなりません。でなければそのような人物を演じることはできません。あなたの持つ繊細さを自分を傷つけるためでなく創造性に向けて下さい。
ZEN

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2019年2月

2月1日の朝、岡山は相変わらず晴れだった。その日の夜に岡山を出て山梨に行くことに実感が湧かなかった。家を出る前に荷物を何度も確認し直した。そのくらいその時は、興奮と不安で混沌としていた。約9時間にもわたる夜行バスを経てついたその場所はまさに雪国であった。そう思った理由は、私の住んでいる岡山は滅多に雪が降らないからだ。積もるなんて5年に1度あるかないかくらいだろう。だから、山梨は、本当に日本ではなく、別の国のように思えた。また、辺りを見回すと巨大な山がすぐそこにある。そう富士山だ。富士山を目の前で見たのは初めてだったから本当にあの富士山なのか疑問にすら思えてきた。
そのような場所で迎えに来てくださるミユキ先生を河口湖駅で待っていた。ピンク色とダウンコートと赤いマフラーで私は顔を知っていたからすぐにミユキ先生だと分かった。そこで、疑問に思ったことがある。ミユキ先生と私の目が合った瞬間にお互い探していた人物だと分かったのだ。私は情報が十分にあるから分かったが、ミユキ先生は、私の顔も服装も知らないはずだ。なぜ一目で私だと分かったのか気になるが、あえて聞かずに自分なりにずっと不思議に思っていた方が面白い。車内では、スタジオまでの近辺の施設について説明してくださったり岡山の話をして盛り上がった。ゼンヒラノスタジオが見えた時に興奮が抑えきれなくなり、思わずミユキ先生に独り言で楽しみだって言ったのを聞かれてしまった。写真で見ていたスタジオをいざ目の前にすると本当に来たんだなと実感した。辺りは雪景色、隣にはスポーツセンター、空気は綺麗で最高の環境だと思った。ここで、演技を学べるなんて生涯の大きな財産になるだろうと思った。
時が経ち、ついにゼン先生とご対面をした。あのゼンヒラノを前にして緊張すると予想していたが、意外にもリラックスして自然体でお話を聞くことができた。出会って少し経って、突然ゼン先生が私に前髪を上げておでこを見せろと言われた。私の髪型は若者の流行りの髪型で全体的に長髪だ。その点に自分の警戒心の強さや自信のなさの表れだったのかもしれない。しかし、上げるとゼン先生はその方がよっぽど良い。下げていると内向的に見えるとおっしゃった。前髪を上げていても普段は人に褒められることがないからその言葉はすごく自信になった。お話を聞き終わり、ゼン先生が立ち去る時に私はぼそっとお礼を言った。すると、いきなりゼン先生はそんな声では相手に気持ちが伝わらない。もう指導は始まっていたのだ。確かに自分でも内面は感謝しているが、その気持ちを言葉や態度に出して同じ温度で伝えきれていなかったと自覚している。その場で何回か練習したが、とても難しい。普段意識してないことに集中することはこんなにも難しいことなのかと思った。だが、それでこそゼンヒラノスタジオに来た意味がある。ゼン先生は何回も「私は俳優の演技指導をしているんじゃない。その人が気づいていないことを気づかせるだけ」とおっしゃる。その言葉の意味が最初のこの出来事で少し分かった気がした。
次に演技指導に入った。ミユキ先生がマンツーマンで教えてくださった。ミユキ先生と話していると表情の豊かさに恐怖を覚えることが度々あった。喜怒哀楽が顔だけではっきりと読み取れる人と出会ったのは初めてだった。まるで子どものような表情であった。指導が終わり、自主稽古の時間だった。でも、正直やり方が全く分からなかった。今までスポーツや勉学で他人に見てもらい評価され反省点を改善するというやり方ばかりをしてきた。だから、初めは自分でやっても何も変わらなかった。だが、だんだんやればやるほど悩みが出てくる。悩みをミユキ先生にどうすればいいのか聞くと、1つずつ改善策を教えてくださる。演技はきっかけも答えも全て自分で出さないといけないことが分かった。
風呂に入り、夜になるとゼン先生の部屋で映画を観たり、お話をした。いい俳優は映像に出ただけで分かるとゼン先生は言う。私には到底理解できない領域だ。あのマーロンブランドの作品でさえ素人の私には彼の演技のどこが本当の意味ですごいのか分からない。私自身かなりの勉強不足だと痛感した。ゼン先生との会話で、有名な俳優や演出家をあげるが、私は全く知らなかった。ゼン先生は話にならないと言って切り捨てられた。1日目の合宿で軽く15回は言われただろう。その分大切なことも何度も言ってくださる。特に俳優は才能と努力で構成されていることは20回以上言われた。その中でも最も多く言われたのは、自分らしく自分の好きなことをしなさいと強く言われた。好きだったら人生は豊かになる。やりたくないことをしても人生がもったいないと言われた。聞くたびに心動かされるものがあった。
2日目
2日目は朝6時に起きた。外はまだ暗く、7時ごろにやっと明るくなってきてカーテンを開けるとそこには、また雪景色が広がる。心の底から素晴らしい環境だと再認識した。
9時になるとミユキ先生による実技指導が始まった。1日目に習ったことに加えて新たにリラックスを教えていただいた。リラックスが終わって、ミユキ先生は私を鏡の前に立たせて大切なことを教えてくださった。いつだって自分を信じ愛するのは鏡に映る自分、何があっても味方でいてくれる存在、辛いことや悲しいことがあると鏡の中の自分と会話をしてみなさいと言ってくれた。それを聞いたら私は自然と涙が溢れてきた。どこか自分の容姿や中身が気に入らなかったのだろう。そんな自分を許してくれるのも鏡の中の自分である。そういう意味で生まれて初めて自分に素直になり、自分を許せた瞬間だった。
午前中に教わったこと内容をゼン先生に今の自分の最大限をぶつけた。自分自身で1日目よりはるかに良くなっていることを実感した。自分の成長が分かるのは何で心地の良いことなのだろうか。
だが、まだまだ先は長い。スタートラインに立てたばっかりだ。
今回、この合宿に参加して本当に良かったと思っている。また、ゼン先生とミユキ先生に大変感謝している。ゼン先生は、今回の合宿で私1人の参加を特別に許可してくださった。本当は1人に教えるのは良くないと私に何度もおっしゃったが、それでも全力で指導してくださる。1人でも100人でもゼン先生は1人1人に真摯に向き合い気づきを与えてくれる方なのだと分かった。ミユキ先生は何も知らない私にマンツーマンで丁寧に教えてくださり、うまくできない私に励ましの言葉を何度も言ってくださって本当に救われた。私にはやるべきことが星の数ほどある。まずは、今回の合宿で教わったことを家で練習し自問自答する。次に演技の勉強をすることだ。ゼン先生と話していると自分の無知がよく分かった。早速取り掛かろうと思う。最後に私はやっぱり俳優になりたいと思った。ゼン先生は、俳優を育てるためだけでなく、1人の人間の人生を豊かにするために教えているとおっしゃった。もちろんゼン先生は俳優になることに反対しているわけでなく、それが自分の好きなことなら迷わずしろと言ってくださる。本当にここに来れて良かった。今の自分には技術もなく、知識もない。そんな自分の武器は若さだとゼン先生が言ってくださった。若さを武器にして明るく周りの人を笑顔にしたい。そして、なってやろうと思う。自分の地位や名声のためでなく、人々を喜ばせる最高のエンターテイナーに。

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2019年1月

今回の合宿もまた、新たな発見ばかりの2日間だった。
今までの中で1番私の考えや価値観が変わったと言ってもいいくらい、なんというか、震度2くらいの地震が起こった感覚。ちょっとずつ自分の古い考えが壊れていく。
今までゼン先生やミユキ先生の言ってた意味も、頭でわかってただけだったんだと気づいた合宿でもあった。少し体で体感できた気がする。
ゼン先生言っていた白地にするの意味がようやく分かってきた。
こんなにも古い考えや価値観があったなんて知らなかった。ミユキ先生が言っていた当たり前が当たり前じゃない感覚を体感している。まだまだ、いやもっとあるはず。私はまだスタート地点にも立っていないことに気づいた。
本当は自分が何をしたいのかさえわからなくなるような感覚が生まれた。

もしかしたら演技を通して私は自分を探していたのかもしれない。。。

ゼン先生には全て見透かされている。
前回の合宿で指摘された警戒心。確かに私は小さい頃から警戒心が強かった。なぜなのか…

前回の合宿で、とにかく腰が硬いと言われ、最初は腰を動かす事に自分でもびっくりするくらい抵抗感があった。でも、1人の時はなんとか動かせたので、とにかく毎日家で1人で腰を柔らかくするストレッチや、言われた通り、笑顔で腰を回すトレーニングを行った。
11月に指摘されてから約1ヶ月半。運動のせいもあるが、その成果は見た目にも現れた。まず、腰まわりがスッキリしてきた。今までいくらジムでトレーニングしても、取れなかった脂肪がスッキリした感じ。足もスッキリした気がする。それともう一つ。フットワークが軽くなった気がする。
NYCに行く事を決意したのももしかしたら、このトレーニングのおかげもあると思っている。ニューヨークは前から行きたい行きたいとは思っていたのに、ずっと行動を起こさずにいた。

また、リラックスもやっと、ようやく分かってきた感じ。
もっと崩したいと思う。
ゼン先生、が仰っていた、斎藤さんの、人生20%で絶好調、頑張れ頑張れっていつも足りない状態になっているということ、ミユキ先生が仰っていた、もう私は今十分に幸せであると言う状態を作っていきたい。
私に今必要なのは自分自身を受け入れて認めるということ。
私はいつも、ひとに負けたくないとか、ライバル意識が強かったりして、自分にはいつもこれが足りない、もっとこれを向上させなければという意識があった。これば自分でいい事だと思っていたけど、まぁ確かにいい事もあったが、いつもこの状態。辛い。
これじゃ千と千尋のカオナシじゃないか。
私はカオナシを軽蔑していた。金で全てを手に入れようとするカオナシを。でも、足りない足りないと言っている自分もカオナシと同じが気がした。
常に満たされない状態で、求めて手に入れる事で満足しているという事に変わりはない。
もっと楽に生きよう。人生を楽しんでいこうと思う。
とにかく頑張らない事を頑張るをやってみたいと思う。
本当は仲間であるはずの演技をやっている人たちにライバル意識を持ち、いつも自分が自分がと自分の事しか考えていなかった自分だった。同じ志を持つもの同士を仲間として見て、芸術的の世界を表現するのだと、もっと愛のある広い心を持てるようになっていきたい。

2日目のリラックスの時、どうしても怒りと悲しみしか出てこない。ミユキ先生に大騒ぎした?と言われて、してないと話したら今しなさいと言われて思いっきり怒りをぶちまけた。ミユキ先生から殺しなさいと言われた時、ものすごい勢いで首を締めて、刺しまくった。
びっくりした。自分でもまだこんなに怒りの感情があるなんて。止まらない。
東京でもスタジオを借りてやっていたし大丈夫だと思っていた。

その後は悲しくなり、今何を感じてるか言いなさいと言われて言えなかったけど、寂しいと言っていた気がする。

その後はものすごいスッキリした感覚になり、リラックスに入ると、なんだろう、言葉で言い表せない。
とにかく頑張らずに続けられるっていう感じ。今まで自分でリラックスの練習をしていてもタイマーがなるまで長いと感じた。
でもいつまで続けても疲れない感じ。頑張ってない感覚。
この感覚を体に覚えこませたい、もっと緩めて、本当のリラックスを習得したい。

ゼン先生が無防備な人間が1番強いと言っていたけれど、そうなれるように、とにかく肩の力を抜いて、首の緊張を取って、もっともっとリラックスを。
まずはそこから。
もう一つ不思議な感覚になったのが、昨日、家に帰って鏡を見たら、え、誰?って思った。
レッスンを受ける前と受けた後では顔が全然違う。
ゼン先生、ミユキ先生は本当に感謝しかない。ゼン先生がこんな事指導してくれるところないだろうと仰っているが本当にそうで、今回思い出したのが、そういえば、思い出したくもないが、一度通った演技スタジオで、とにかく罵倒する演技指導者がいた。
衝動でしゃべろ、感じろ、としか言わず、どうやったらいいかは教えてもらえず、できないと、練習したのか、全然できてないと大勢の前で言われて私は耐えられずに体調も崩しすぐ辞めた。本当にすぐ辞めて正解だと思っている。あのままでは私は精神的にまいっていたかもしれない。
ゼン先生、ミユキ先生の愛のあるレッスンに本当に感謝しています。
金銭的な事情と仕事で毎月は通えないかもしれないけど、できれば毎月、少なくとも2か月に一回は通いたいと思っている。
今後ともご指導の程どうぞ宜しくお願い致します。
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2018年11月24日

まず最初にゼン先生から、〝真実に対する養う感覚を養う〟
というお話が出た。
映画を見たときにいい演技がわかるか?…
真実に対する感覚を養い、自分の認識を高めて、自分で自分を成長させられる俳優になりなさいと。

実際に演技してる時は誰も助けてはくれない、自分自身でしか自分を動かす事は出来ないから、これは絶対ものにしなければいけない、絶対ものにするという思いと、今回はどんな発見があるだろうかとワクワクした気持ちが出てきた。

実際、私はいい演技が分からないという悩みがあった、特に洋画などは尚更わからない。
前回ゼン先生に言われてマーロンブロンドの作品 を見てみたが、確かに上手い。が、そこまでずば抜けて上手いだろうか、何が素晴らしいのか、他の名優と言われている俳優達と何が違うのかがわからない。
そんな疑問を持ったまま始まった合宿だった。

まずはミユキ先生のレッスンが始まった。
前回は最初だったということもあり、自分の思いう通りに身体を動かしていたやる気のエクササイズやタタタンPGあとはビッグな動きも今回はさらに動きを細かく指導していただいた。
ただ、身体に意識を集中させようとすると感情や想像がついてこない。
形の決まったものに感情をきちんと入れらるようにというお話がゼン先生からもミユキ先生からもあった。また、日本は形にとらわれるのが好きというのも納得だ。(個人的には歌舞伎は好きなのでよく見るが)
決められた形でも自由に感情が付いてくるように訓練していきたい。

ミユキ先生のレッスンではいつも新たな自分を発見できる。
身体のくせが心と一体化していて、飛ばす方向に足が向いていなかったり、普段の自分の生活すらも見直せるような発見が毎回ある。
こんなにも身体と心は繋がっているのかという事も実感できる。
ミユキ先生に細かく指摘して頂いた事を注意して日々の練習に励む。

夜のパフォーマンスでは、ミユキ先生に相手役をお願いし、ゼン先生にみてもらった。
始まる前にミユキ先生との打ち合わせの内容もすごく勉強になり、こうやって役を理解していくのかという事が分かったし、ゼン先生から色んな質問を投げかけられた時に、もっと細かく深く想像していかなければいけないという事にも気づく事が出来た。
教えて頂いた5原則を元に想像の世界を創り上げていきたい。

その後の映画鑑賞は、本当に本当に勉強になった。
普段映画を見ながら解説してもらう機会など私生活、および他の演技レッスンでも全くない。
ゼン先生が、ビデオを止めて、これはちゃんと人の話を聞いている目だとか、目をよく見ていなさいと教えてくださった、動き方、嘘か本当かの見分け方、いい演技と悪い演技のポイントを教えてくださった。
演技を見る時のポイントがよくわかるし、
何より自分の演技をどうよくしていくかという事にも通じる本当にいい時間だった。
私は自然に感情が出るようにしようと思うあまり、セリフをどういう風に言うかとか、自分の演技の事しか考えておらず、相手役はおかまいなし。
相手が話している時の自分の表情、ちゃんと相手のセリフを聞くと言うこともこの鑑賞を通して教わった。
また、目は心の窓という事も、この鑑賞を通じて自分の理解がさらに深まった気がする。
それを更に自分の演技に活かしていけるように。。。
映画鑑賞は是非また受けたいと思ったし、本当に学びの多い時間だった。

11月25日

センソリーのレッスンから始まった。
まずはリラックスから…
だが、崩して広げるを繰り返していてもなかなか自分の感情が変わらない。
ミユキ先生にも指摘された通り、崩すというのが、出来ていなかった。
自分では崩しているつもりで毎回練習していたので、そこからやり直さなければと思う。
崩すってどういう事?
声が一本調子になってしまう問題も解決したい。崩して広げる。
引き続き練習して自分のものにしていく、絶対に。

センソリーはコップから始まった、考えると動きが止まる、コップを感じようとすると考えてしまう。

手に目が付いているようにと言われた通り、
コップを肌で感じられるようになるまで引き続きトレーニングあるのみ。

今回も2日とは思えないほど学びの多い合宿だった。
ただ毎回変わっていく自分が本当に楽しい。
そして、何より素晴らしいのが、
今までは演技をしたいと思っていても、どこか苦しい、でも演技したい。と思いながらやっていたが、このレッスンを受けるたびに、想像の世界へ入りたい、演技したい。早く演技したいという思いが本当に強くなっている。どんどん演技が楽しくなる気がしてしょうがない。
そして私の人生も!

ゼン先生ミユキ先生に出会えて本当に良かった!

今回も本当にありがとうございます!

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この短期合宿では毎回、何かを気付かせてもらい、本当の自分を引き出してもらえる。
今回も大きな変化を私にくれた。
初めの講義では私は初っ端、注意をされた。
全然、その時は自分の中では納得がいってなかった。
そんな、合宿の始まりだった。
それから、ミユキ先生の実習では今までやってきた訓練の復習や細かいところを注意してもらえて次回までの課題も貰える。
人生に役立つことも教えてもらえる。
私はあがり症で人前に立つと緊張してしまう。
なんで、そうなってしまうのは外面に目がいっているからであって、内側に自分を意識してやればいいのだ。
確かにそうだ、大概はいいところを見せてやろうと思っているからで自分が楽しんで自分の想像の世界に入ればいいのだ。
「自分の好きなようにように演技をすれば良い」という言葉にもびっくりした。
ミユキ先生の実習が終わった後はゼン先生の実習が始まる。
まずはリラックスを見てもらい、気合いを入れる、タタタンPGをやった。
私はリラックスは良いが表現ができない。
自分でも分かる。
家のときとの感覚とスタジオでやってる感覚とは違って心が開かない。
ゼン先生に
「僕を睨めつけなさい」
と何度も言われた。
私は言われた通りに先生を睨みつけた。
瞬きを忘れるぐらいに睨んだ。
今、自分の抱えてることも含めて睨んだ。

そのまま、気合いを入れるとタタタンPGをやった。
なんだか、すっきりする。数時間前とは心の軽さが違う。
ゼン先生は今まで抱えてきた、私の重荷を少しずつ取り除いてくれる。

そして、その夜はゼン先生達の前でパフォーマンスをした。
私は歌を歌った。
歌い終わった後に自分でも酷いと感じた。
ゼン先生に厳しい言葉をもらった。
それはそうだ、エンターテイナーなのに何の演出もなく歌ってしまったからだ。
先生はめちゃくちゃに好きなように舞台を駆け回りなりながら、歌いなさいと言われた。
とにかく、やってみた。
でも、どこか恥ずかしさがあって、思いっきりできない。
恥ずかしさをなくしたい。
でも、その時はできなかった。
スタジオの3階ではどんな大声を出してもいい。
一人で3階に行き、そんな自分が大っ嫌いだから、この世の嫌いなことを全て吐きだして、暴れまわる。
でも最終的にはそんなことどうでもいいやってなれた。

2日目の初めはミユキ先生の実習だ。
そこでは、リラックスからのセンソリーをやった。
今日も最初は心が開かずに見苦しい。
でも、ミユキ先生の声が遠くで何も考えないで思いっきりやっていいよって聞こえた瞬間に心が弾けて、楽しくなった。
嬉しい、悲しい、色んな感情が溢れた。
何とも言えない感覚だ。
ストップがかかった瞬間はとろ〜んとしているがだんだん、しっかりしてきて、心が楽になった。
でも、それが一人でできたらなと強く思う。
それから、ゼン先生に最終的に歩き方のチェックをしてもらった。
初めての短期合宿でもやったのとは全然、違うのが自分でもわかる。
楽に歩いてるんだが、しっかり歩いてる。
1日目に叱ってもらい、2日目には重荷が取れたからだと思う。
目つきも変わったと言ってもらえた。
初めの講義では気づいていなかったことだ。
声もいつも、自信のない喋り方をしていたが、今はハッキリ喋る感覚がわかる。
1日目に注意されたことが凄く分かった。
そうやって、いつも自分を知るきっかけを与えてくれる。
ゼン先生は本当のことを言ってきてくれる、ぶつかってきてくれる。
本当に嬉しいことであって、今まで会ってきた先生では初めてだ。
本当に感謝だ。
5月から始まって、毎回、気づかされて、変われる。
ゼン先生とミユキ先生に出会わなかったら、今の自分はないと断言できる。
それに加え、ゼン先生と夜に映画鑑賞をするのがたまらなく大好きだ。
どの演技が良いか悪いかを事細かに教えてくれる。凄く贅沢で楽しい。
そして、人生で生きていく上でのマナーもたくさん教えてくれて、学べることが沢山だ。
自分の成長に繋がることだらけだ。
でも、もっと成長していきたい。
だから、毎月、参加するのだろう。
そして、こんな機会はそう簡単にあるものではない。
ゼン先生とミユキ先生には感謝でいっぱいだ。
いつも、いつも、素敵なものをくださり、ありがとうございます。

ゼン演技スタジオが大好きなA

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人間として信頼でき、心を開いてレッスンに臨めます。当然ですが常識があり、バカにしたり、傲慢・横柄な態度を取ったりすることがなく、野心や下心もないため、安心して受けられます。

また、愛情を持って一人一人を大切考えて下さっていると感じます。人の成長を喜びとして、何千人も教えて来たにも関わらず、未だ強い情熱を持って一人一人の指導に向かって下さいます。レッスン時間以外も気にかけてずっと考えて下さっているので、こちらが恐縮してしまうほどです。

また大前提として、演技力を伸ばすために何を磨けばよいか分かっており、何が足りないかを見抜く目を持たれており、非常に的確で具体的な指摘と解決の方向性を示して頂けると感じます。他の講師に習っているとダメだしするだけでどう解決すれば分かりませんでした。感情が入っていない、想像力が足りない、棒読み、わざとらしいなど言われますが、どうすれば良くなるのか分かリませんでした。

また、各自がどのようなステップで訓練するのがよいかも考えて下さっているので、何から訓練すれば良いかも明確です。他の講師からは台本の読解力や滑舌・アクセントも色々指摘されますが、まずは今のトレーニングが優先だと感じております。

また、今まで演技の良し悪しが分からなかったため、ゼン先生の映画の解説も非常に勉強になり今月も引き続き短期合宿を開催して頂きありがとうございます。今月で短期合宿が始まり6ヶ月目になりますが、毎回の合宿で自分自身では体感することができない成長やできていない事への気づきを与えて頂いておりますが、今回は特に自分自身の成長面、気づきの面両方大きなものを得たという感じがしています。

 ゼン先生の講義では普段の社会生活の中で自分の目上の方とのコミュニケーションをどのようにすべきかを迷っていたので、質問をぶつけた所、目上の方には感謝が必要だと的確に答えて頂きとてもシンプルかつ意外と人が出来ていないことだと教えて頂きました。自分が少し難しく考え過ぎていたなと感じました。
 演技の事ももちろんですが、このスタジオで普段の社会生活の疑問やマナーも同時に鍛えて頂いたお陰で、実社会でも役立つことが増えて来ました。特に、前回の合宿で食事の際のフォークとナイフの使い方・テーブルマナーを少しご教授頂きました。その後、僕自身が友人の結婚式に出席した際そのフォークやナイフの使い方・テーブルマナーを教えて頂いていた事が活かされて会場スタッフの方に喜ばれたり、一緒にいた友人や先生方からも褒められることがありました。これは偶然ではありしたが、結果的にこのスタジオで学んだことが必ずどこかで役立つのだなと肌で感じた瞬間でした。

実習に関しても、合宿のスタート時から基礎的な訓練を続けてきて、だんだんと改善点が繊細になってきているとみゆき先生にも言われ、それは成長しているからこそ出る課題だと言うことで、今までしてきたことが正しい方向だったんだと1つ実感できました。ですが僕は俳優として殻を破っていかないといけないことも浮き彫りになりました。僕は普段から仕事柄もありきっちり、正しく、ちゃんとしようとし過ぎる。という事をゼン先生・みゆき先生に指摘されました。それらは親の影響やこれまでの人生の周りの環境でそのような性格になっているという事でした。僕はその通りだと思いました。ちゃんとやらないと怒られる。正しくやれば誰かが褒めてくれる。しっかりしていれば自分が傷つくような事は起きない。これらの事が無意識に心を支配して行動していたなととても思い当たるものがありました。正しくしっかりやるということは、確かに普段の社会生活の中では必ず必要になるものですが、俳優としては崩す事もできなければならないし、仕事にならない。アクターズスタジオのメンバー達は両方必ずできるよ。ゼン先生が仰ってくれました。まさにこれが今回僕の中での大きな気づきであり、今後僕自身が越えて行かなければならないものだと悟りました。
このもっと崩して、緩めて、自分自身をフリーにすることができるように普段からリラックスの訓練、五感の記憶の訓練などをできさせないように頑張らないことを頑張るという意識で臨んでいこうと思っています。
また反対に成長面でも新たに感じた事がありました。それはゼン先生とみゆき先生にも褒められた"素直さ"でした。僕は過去の合宿で今の自分の性格や特徴から目を背けずに省みる事を教えて頂きその結果僕はとてもプライドが高く、それが例え自分の知らないことや経験のないことでも反発しようとしたり、無意識に人にどう見られるかという事を最優先として行動していて、その結果素直な態度が出づらい。そんな人間でした。ですが今回の合宿では素直が一番いい所だとゼン先生には仰って頂き、変化できてきているという事に気づけた事はとても自信になりました。またこれは改善されたというよりも、本当の自分が出てきているということが僕にとって喜びになりました。

また前回の合宿から取り入れられているゼン先生・みゆき先生、仲間たちの前でのパフォーマンスですがこれは度胸だけではなくエンターテイナーに必要なことを教えて頂きました。パフォーマンスで今の自分にできることは、はっきり言って何もありません。ですが、自分自身の未来の為の時間になっている事はとても実感しました。ゼン先生が演出や心構え、一流という基準を示してくれました。このパフォーマンスを通してベストをとにかく尽くすことを1番学びました。

また夜にあったビデオ会でゼン先生が実際の映画を一緒に観ながら、良い演技と悪い演技を解説して頂くのが毎回楽しみにしております。今の自分では良い演技と悪い演技の分別がついていないと思います。ですがゼン先生の解説を聞き、より多く良い映画を観続けることによって必ず良い演技か悪い演技かがわかるようになるとゼン先生は仰ってくれました。ゼン先生は特にアカデミー賞作品は少なくとも観ておいた方が良いとの事でしたので、僕も今現在日頃からアカデミー賞作品を中心にゼン先生がオススメする映画を観ています。これを継続するということが大事だとおもいます。ゼン先生でも最初から良い演技かどうかを分別できたわけではなく、長く継続したからこそだと仰っていました。僕自身も観続けるということをして行き、ゼン先生が居なくても分かるようになりたいと強く思いました。

ここまで、約半年続けてきましたがほんの少しづつではありますが前に未来に進んでいることを初めて実感しています。今までの人生、社会生活では前に進んでいるという感覚は僕にはありませんでした。ほんの少しかもしれませんがこれからの未来への一歩目が踏み出されたことに、うまく表現するのが難しいですが、これまで感じたことの無いものを感じています。
 僕には既にやる事や、継続することが明確になっています。それをする事が未来に続くと信じて少しづつでも進んで行きます。
ゼン先生、みゆき先生、そしてアサヒ今回も多くの事を教えて頂きました。ありがとうございました!また次回もよろしくお願い致します!ます。ゼン先生お勧めの映画を一人で観ていても、良し悪しが分からずあまり目が鍛えられないように思います。ゼン先生の映画の解説を録画しておいて、参加できなかった回の分も後からビデオで観れるようになれば良いです。
これからの台本を使った実践演習も楽しみです。どうぞ宜しくお願い致します。

(30代男性)

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感情を感じる事、出すことに対する恐怖心を克服するきっかけが欲しかったため。
また感情を豊かに出せる人に憧れがあるため参加した。
ゼン先生、ミユキ先生、共にお手本の説得力がすごい。
ゼン先生、ミユキ先生が真剣に取り組んでくださる。
また周りの静かでスタジオがある環境がいい。
徹底的に表現を磨きたい人がきっかけをつかむ場である。感情を出すことが苦手な人に勧めたい。

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ゼン・ヒラノ先生、ミユキ先生の本を読んで、是非指導を受けてみたいと思った。
顔、表情が変わった。自然であるということを理解することによって自分の気持ちが楽になった。
エクササイズによって、普段の自分の考え方の癖(よくない癖)を指摘されて驚いた。
体を心が一体であることを実感した。エクササイズを普段から取り入れて、シンプルに生きていきたい。その方がうまくいく気がする。
俳優で自分の演技に悩んでいる人は根本から見直すことができる。
若い人に勧めたい。(自分ももっと若い頃に受けておけばと少し思ったので)
いくつか俳優のレッスンやワークショップを受けたことがあるが、他の演技指導者はできないと怒ったり、どうしたらできるかという具体的な指導がないまま、ただ罵倒するだけの指導が行われているが、ゼン先生とミユキ先生は自分たちのレベルに合わせて、本当に優しく具体的に愛情ある指導をして下さる。そして人生の生き方を導く指導をして下さる。だから、どんな人でも必ず成長する素晴らしいご指導、本当にありがとうございました。是非、引き続き、どうぞよろしくお願い致します。
☆☆☆☆☆
俳優はエンターテイナーであるということ。

今まで演技の上手い下手ばかり考えていたが、俳優はエンターテイナーであるというお話を聞いて、そもそも俳優が持っていなければならない”明るさ””エネルギー””リラックス”に気づくことができた。
人としてまず魅力的であるということ。
俳優は人として魅力的でなければというのは、わかってはいたものの、今日レッスンを受けて、それがどういうことなのか、実際に自分で体感することができたと思う。

特に感情の開放の後は肩がスッと楽になり、目が開いて、今まで見てた景色が違って見えた。

しっかりと地に足をつけている感じ。

歩き方のレッスンでは、今までの自分の(造っていた自分)も発見できた。
”自然”であるということがどういうことなのか、少しわかったと思う。
歩き方は身につくまで練習しよう。