2017年9月26日火曜日

第十章 俳優を目指す若者たちへ

マーロンブランド に対する画像結果



~マーロン・ブランドについて~

トップクラスのどの俳優に聞いても、また評論家も
マーロン・ブランドが前世紀後半の最高の名優だとすることに異論がない。

マーロン・ブランドの演技を見て感ずることは、
人間の深層心理の秘密の扉を開け、
想像を通してスクリーンに描き出すというような印象を受ける。

最初マーロン・ブランドの映画を観てどこが良いんだと思うかもしれない。

僕も昔そうだった。

今は、ストーリーではなく、演技能力そのものに涙することがある。

特に
「ゴッドファーザーpartⅠ」
息子のソニーが口出しを始めたところを止めるシーン
「ラスト・タンゴインパリ」
死んだ妻の亡骸に語りかける独白

演技に対する自分の認識が高まれば高まるほど、
あなたは俳優としてのレベルを上げたことになる。

「俳優は認識と共に育つ。」
(ストラスバーグ)

ZEN

第41回『神との対話』に魅せられて

前回、kT(『神との対話』)から、
争いの起こる原因は、不足だ。
「【足りない】という人間の意識、それが、すべての不安、プレッシャー、競争、嫉妬、怒り、葛藤、そして殺し合いの根本原因だ。」
と書かれてある。

人間は欲しいと思う物が手に入っても、満足せず、次の欲しいものをつくりだす。

身の周りを見回して、ほっと一息ついて衣食住に恵まれている事に気付けたらと思う。

多くの人は、都会に住むと、仕事に追われ、時間に追われ、競争心に追われ、いつの間にか本当どうありたいかの自分を見失い、真の生きることの歓びを見失ってしまうかも知れない。

時たま、都会から友人がやって来て、ドライブに連れ出し、富士山を見せ、色とりどりの花を見せ、林道を走って行くと樹々の緑に感動し、鹿が道を横切ると叫び声をあげて喜ぶ。

地球に平和の楽園が、実現するとしたら、武器を捨て、お互いが持っているものを分け合うことだ。

KTに
「この地球に平和を、楽園をもたらすものは二つの事だ」
と書かれてある。

「【充分にある】お互いが奪い合うのでなく、分け合えば。
【一体感】我々は地球民族という一つの民族、兄弟としてハグし合う事が出来れば」
と。

ZEN

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今回、皆さんに是非 、観て頂きたい動画があります。
25年前、当時、12才だった少女
セヴァン スズキの「世界を5分間沈黙させた少女」といわれたスピーチです。
僕にとって涙なしに見る事が出来ません。

以下をクリックしてください
 ↓↓↓
セヴァン・カリス=スズキ/リオサミット「伝説のスピーチ」



第九章 俳優を目指す若者たちへ

「センス オブ トルース(sense of truth)」

真実に対する感覚という言葉がある。

自分の演技に対する真実の感覚だ。

一流に成れば成るほどこの感覚が鋭くなっていく。

トップクラスが現場で、全員が「ブラボー!」と叫んで拍手しているが、首をひねってもう一度やらせてくれと言う。

僕が初めてストラスバーグの前で演技した時、彼が僕に向かって
「ゼンのやった演技の全てを信じることが出来る。ただし、カップにコーヒーが入っていなかった。」
と指摘された。

勿論、訓練の場で実際にコーヒーなど入れたりしない。

「想像の世界でコーヒーは入っていなかった!」

このストラスバーグの指摘は、
真実の感覚に対する僕の一生の宝になった。

今、僕は俳優が舞台に、画面に登場した途端、
その俳優の真実の感覚のレベルを指摘することが出来る。

ZEN


「ゼンヒラノ」の画像検索結果

第40回『神との対話』に魅せられて

第39回まで《神との対話のすすめ》と題して掲載してきたが、この本の中に
「この本を誰が読んでいるのか、いつ、これから、誰が読み始めるのかすべて解っている。」
と書かれてある。

僕も個人的にこの本を他人に殆どすすめたことはない。

なるほどと納得した。

で、今回から このエッセイのタイトルを《『神との対話』に魅せられて》に変えることにしました。
又、『神との対話』を簡略化して、『KT』とします。

よろしく。

KTの文中に
「充分ある」という意識を体験しなさい。
と書かれてある。

自己を変革しなさい。
世界を変えなさい。
不足だ。
「足りない」という人間の意識、 それが、すべての不安、プレッシャー、競争、嫉妬、怒り、葛藤、そして殺し合いの根本原因だ。

と書かれてある。

人間の本性は、善、なのだと思う。

PKO活動にしても、川に溺れている人を、自分の命の危険もかえりみず飛び込んだり、消防士が人の命を救うために、燃え盛る火の中に駆け込んでいく。
又、孫が車の下敷きになり、駆けつけたおばあちゃんがその車を持ち上げたと云う話を聞いたこともある。

これらの行動は頭の判断ではなく、人間の誰にも備わっている魂の本質だと思う。

人間の本性は善なのに、支配欲、独占欲、名誉欲が人類の心を蝕んでいて、戦争が絶えない。

地球には、分かち合えば、充分の資源があるのに、毎日四万人の人が、餓死していると言う。

KTに、
「全ては充分にあり、不足なものは何も無いと考えろ」
と書かれてある。

でも、我々の実際の生活に当てはめて考えてみると、欲しいもの、足りないものだらけ。

例えば、自分には、お金が足りない。借金がある。(借金が充分にある。)支払いを迫られている。

KTにそんな時こそ、
「王侯貴族のように振舞え」
と書かれてある。

神様が言うのだから必ず解決すると100パーセント信じて、威厳と優雅さをたたえ、ゆったりと構えてみて、何が起こるかみてみよう。どうせ、払えないのだから。

全ての経験は自分自身の成長のチャンスと言われるから。

自分自身の人生を振り返ってみて、とことん追い詰められて、その困難を乗り越えた時、人間としての喜びと、貴重な体験をさせて貰ったと云う思いがある。

私達の多くは、いつも、日々の生活であれが足りない、これが足りないと、足りない物ばかりに意識が向いている。

しかし、身の周りを見回して気が付いてみると、足りてる物が充分にある事に気付かされる。

この一年、友達の助けを借りて大掃除をやり、不要なものを片っ端から捨てた。

10年以上使ったことのない不要物が八畳間いっぱい、一部屋分出た。

いつも、あれが足りない、これが足りないと思わされて生活してきたが、幸せに生きる為に必要な物は、ごく少なくて良いと痛感させられた。

平和な日本で、
衣食住が足りていて、
「充分ある」
と実感させられた。

あとは自分の胸に
愛あればこそ。

ZEN


第八章 俳優を目指す若者たちへ


生徒に
「現在あなたが直面している問題、解決したいと願っている悩みは何か?」
書き出してみて欲しいと伝えた。

金銭、人間関係、健康、未来に対する不安等々,それぞれが、それぞれの悩みを書き出した。

そこで又、質問した。
「この世に大いなる存在がいるとしたら、あなたが抱える悩みを通してあなたに何を学ばせようとしているのか」
書いて欲しいと伝えた。

答えは単刀直入、一点の迷いも無い素晴らしい解決案だった。

感動した。

解決すべき問題の全ての答えはあなたが知っている。

他人に聞く必要は無い。

自分の胸に手を当てて聴いてみよう。

ZEN



2017年9月16日土曜日

第39回『神との対話』のすすめ

僕にとって『神との対話』の内容を凄いと思う反面、本当の意味で理解しているかどうか甚だ疑問だ。

繰り返し読んでいても、具体的に実行しているかどうかとなると、全くお手上げだ。

15年間も読み続けてきて、僕自身人間的に成長したと、とても思えない。

しかし、どうしても、この本を開きたくなる。

読みたくなる。

この本には紛れも無い真実が書かれている。

随所にこんな事、一度も聞いた事がないという驚きがある。

現在、現在歳を重ねて、記憶力も悪くなったせいもあり、どのページを開いてみても、初めて目にしたと云う新鮮な喜びがある。

『神との対話』に、
「妊娠中絶しようとする時、あるいはタバコを吸おうとする時、動物の肉をフライにして食べようとする時、道でひとの進路をさえぎろうとする時、重大なことだろうと仔細なことだろうと、大きな選択だろうと小さな選択だろうと、考えるべきことはひとつだけだ。
これは本当の私だろうか?
いま、本当にこういう自分を選択するのか?
そして、いいかね。
何の結果にもつながらない無意味なことは何一つないことを覚えておきなさい。
すべてには結果がついてくる。その結果とは、あなたは誰か、どんな存在かということだ。
たった今、あなたは自己を規定する行為をしている。」

僕は、思うのだが、もし神が全能だとしたら、明日から戦争は無く、飢餓も無く、難民も無く、貧困も無く、ジェンダー、人種差別、汚職、レイプ等すべては、一瞬にして解決するはずだ。

何故、そうならないかと言えば、神は人間に自由意志を与えたからだと云う。

人間の努力で、人間の素晴らしさを、聖なる歓びと、その感動を体験させるためだと云う。

暴力や、貧困、差別等、闇の世界があるからこそ、平和、豊かさ、一体感等、光の世界を体験出来のだと。

寒さが有るからこそ暖かさを知り、暗闇が有るからこそ光の輝きを体験出来ると。

何千年の地球の歴史を振り返ってみても、地球に真の平和が訪れたことはない。

最近は、ますます各国、各民族がそれぞれの利権を主張して危機的状態にある。

個人の問題に照らし合わせても、人間の行動の動機は、二つしか無いと書かれてあった。

愛にもとづくか、
不安にもとづくかだと。

人にたった一言、相手に挨拶の言葉を投げかける時、
それは愛にもとづくか、不安にもとづくかどちらかだ。

愛にもとづけば、
あなたにほほえみをもたらし、
不安にもとづけば、
あなたを孤立させる。

愛にもとづけば、
あなたは歌い踊り出す。
不安にもとづけば、
あなたは片隅にうずくまる。

愛にもとづけば、
どんな苦境に立たされても立ち直り、喜び溢れた人生を謳歌する。
(パラオリンピックを見てごらん)
不安にもとづけば、
どんなに恵まれた環境に取り巻かれていても、独りぼっちで孤独にさいなまされる。


愛にもとづく言葉は感謝、
アリガトウ。


感謝は世界を救う、
あなたを救う
と書かれてある。


ZEN



2017年9月15日金曜日

第七章 俳優を目指す若者たちへ

あなたは何故、俳優になりたいのか?

名声、豊かな暮らし、ハリウッド?

でも、俳優の真の喜びとは、何だろう?

演技の世界には、二通りの流派がある。

役に何が起きたかをセリフを覚えて説明する方法。

そしてもうひとつが
役の悲しみをこの胸が張り裂けるほどに苦しみ、
役の喜びを足の踏み場もない程に有頂天になって舞い上がり、
役が体験した愛を自分の胸の奥深く住む魂から汲み上げて表現する。

これが俳優の真の喜びであると思う。

若き俳優達よ、
体験の演技を目指そう!



ZEN

2017年9月14日木曜日

第38回『神との対話』のすすめ

「あなたがたは、自分の地球が宇宙で唯一、生命体が住むところだと想像している。
自分の国が地上で最高の国だと想像している。
自分の州が国中で最高の州だと想像し、自分の家族が州で一番素晴らしいと想像している。
最後には、自分が家族の誰よりもすぐれていると思っている。」

と『神との対話』に記されている。


現在地球上に、200あまりの国があると言われている。

それぞれの国に住んでいる人達は自分の国がこの地球上で、NO、1だと思っている。

とするとこの地球上にNO、1の国が200ある事になる。

白人は世界をリードしてきた。

黒人はブラック イズ ビューティフルで、黄色人種は頭脳明晰、特に日本人は、富士山を戴き、風光明媚で、礼儀正しく、美的感覚に優れている。

つまり、我々日本人は世界に類をみない卓越した民族である。

(テレビのドキュメンタリー等の番組で 、世界中のあらゆる国に 息を呑むほどの絶景が存在し、善良で優しさに溢れた人々の存在に気付かされる。)

それぞれの国や民族が、自分の優越性を主張し合えば戦争になる。

お互いに相手を非難し、中傷し、罵倒し、考案された正義の神を後ろ盾に、聖戦と言って互いに殺しあう。

戦争の本当の理由は、支配欲、物欲、嫉妬心だ。

分け合えば、有り余る地球上の資源があるのに、それを独占しようとする。

その為に青春の真っ只中の美しく、無垢な 、恋ごころ溢れる若者たちが、何十万、何百万と死んでいった。

そして、人々は、戦争は無駄だったと云う。

歴史は繰り返す。

その無駄だった戦争をまた、始める事になる。

戦争を起こす要因は、各自の日常生活の身近なとこから始まる。

日々の生活で、自分の中にある優越性、支配欲、独占欲と向き合い、それが、優越性であり(自分の手柄話を話して優越感にひたり)、支配欲であり(あなたは、あなたの生き方はこうこうあるべきだと決めつけたり)、独占欲(分け合う歓びを無視して、独り占めしたり)だと認める事だ。

(書きながら僕自身、耳が痛い話だ。)

この問題の解決策は、ただひとつ。

何事においても感謝する事だ。

感謝はあなたを救う、 世界を救うと言われる。

感謝の言葉は
「ありがとう。有難い。」
有難いとは、こんなこと有る筈がない、ラッキーだという意味がある。

ありがとう
嬉しい
幸せ
驚いた!
ラッキー!
大好き!
ハッピー!
楽しい!
面白い!
ゆかい!
いい気分!
いいお天気ね!
お花が綺麗!
鳥が 鳴いている!
生きていて幸せ!

これらの言葉を口にする時は、明るく、生き生きと、満面の笑みを浮かべて表現すべきだ。

具体的な方法は、鏡に向かっ て鼻を持ち上げ 笑顔をつくることだ。

鼻を持ち上げると、
馬鹿馬鹿しく、楽しく、笑顔になる。
声も明るくなる。

何回も、何回も気がすむまで練習してみよう。

スタニスラフスキー曰く
「難しいものを楽に出来るようにしよう。
楽に出来るようになったものを習慣 にしよう。
習慣を美しものにしよう。」


ZEN



2017年9月13日水曜日

第六章 俳優を目指す若者たちへ

~五感の記憶の訓練~

風呂 昔の話になるが、サイドカーに跨って東北にワイフとツーリングに出掛けたことがある。

途中、空模様が怪しくなりそのうち雪が降り始め、暗くはなるし寒さで手足はかじかんで、息を詰め寒さにひたすら耐えて横滑りするサイドカーをなんとかコントロールして走り続けた。

何軒かのホテルに立ち寄ったが、あいにくどこも満杯で、このまま走り続けたら命が危ないと途方にくれていたその時、古ぼけた民宿を見つけて飛び込んだ。

空き室あり! 

古ぼけたタイル張りの浴室だったが、凍えた体を湯船に浸した時の、あの経験は一生忘れることはない。

これが天国だと思った。

この経験を頭の記憶ではなく、再体験するには、体全体に伝わってくるエンジンの振動、凍てつく寒さ、疲労感、身体全体を包み込むお湯の暖かさを肌で思い出す必要がある。


トップクラスの演技を見せるには、
今ここで、観客の前で、上記の体験を刻々と肌で感じ表現することにある。

よって、神経系統を含め、身体全体の皮膚感覚を、想像の刺激に対して敏感に反応出来るよう訓練する必要がある。

五感の記憶によって想像の世界を追体験するのだが、この訓練のアドバンテージは現場で、何度も繰り返し体験が出来ることである。

演技に要求されることは、信じること、
その信じた事をくりかえす能力である。

そのために日々の訓練が必要となる。

肌は覚えている。

それを皮膚感覚で思い出させてみよう。

ZEN

2017年9月12日火曜日

第37回『神との対話』のすすめ

僕自身、『神との対話』を十数年間読み続けて、一人の人間として、ちっとも成長していない自分に気づかされる。

毎日のように、自分の書斎や、人の居ない林の中にクルマで押し入って、神との対話の本を紐解き、共感し、感動し、畏敬の念を感じているが、一人間として自分が成長しているとはとても思えない。

頭は、新たなる発見で日々驚愕し、胸は崇高な思いでいっぱいになる。

しかし、10年前の自分と比べて人間的に殆ど成長しているとは思えない。

原因は、はっきりしている。

行動に移さないからだ。

優しく、親切な人間になりたかったら、他人に只々、我を忘れて、優しく親切に振舞う事だ。

人は、常に何かを得ようとして行動する。

エゴが邪魔するように思える。

考えられる解決策は、自分だったら相手にこういう風にして貰いたいなと思う事を相手にする事だと書いてある。

貰ったメールの返事をすぐ送る。

お礼の電話を入れる。

プレゼントされた品物が、どんなに気に入ったか、相手の喜びを想像しながら伝える。

自分の過去の出来事を悔やんだりしている事に気づいたら即、何の役にも立たないと切り捨てる。

『神との対話』に
「やろうとするな、やれ」
と書いてある。

そこで、ワイフ、みゆきが、三泊四日の講習会で、東京に出かけている間、使った食器を綺麗に洗っておこう。

僕の寝室にバキュームをかけておこう。
洗濯もしておこう。

それから、自分に対する毎日の約束を果たそう。

まず、一週間続ける。

•週に3回ジムに行ってプールの中を毎回20分歩く。
•庭に出て30分間太陽に当たる。または、太極拳をする。
•『神との対話』のすすめのエッセイ、または、演技に対するエッセイを書く。
•寝る前に20分間瞑想を実行する。

(前回、掲載した『神との対話』に従って瞑想する。)

「まず、呼吸をしなさい。長く、深く呼吸をしなさい。生命という無を、満ち溢れるエネルギーを、満ち溢れる愛を 静かに呼吸しなさい。あなたが、呼吸しているのは、神の愛だ。深く呼吸しなさい。そうすれば感じられる。深く、深く呼吸しなさい。そうすれば、泣きたくなるほどの愛が溢れ出す。うれしくて、泣きたくなる。神に出会うから。」

怠惰な自分が、
神聖なる自分に誓う。

まずこの一週間必ず実行すると。

以上、やるべき事を紙に書いて壁に貼った。

ZEN




2017年9月11日月曜日

第五章 俳優を目指す若者たちへ



他の分野、音楽、建築、絵画等の素材自体が、美的な性質を持つ。

しかし、俳優芸術の素材となるものは、誰もが日常の生活で使っている体、声、思考、感情等々である。

この日常茶飯時に使っているありきたりの材料で、芸術を生み出すのは至難のわざである。

では、俳優が、自分の体、声 、思考、感情を使って芸術を生み出すのは何が必要か?

それは、想像力だ。

舞台に海は 無く、
潮騒は無く、
灼熱の太陽は無く、
真っ白い砂浜も無く、
ましてや、恋人も居ない。

これらのものを出現させる力は
想像力だ。

どうしても、
それらが存在すると信ずる力だ。

想像力が働くと、
不思議に全てのものが現実味を帯びてくる。

もし、想像力が働き始め、
インスピレーションがやってきて、
偉大な作品の世界の世界に入り込めたら、
他のいかなる芸術の分野をも凌駕し、
人々に強烈な感動を与えることが出来ると言われる。

想像力が働くと 、
不思議に芸術の世界に入っていける。

例えば 、コーヒーカップに 、コーヒーは、入っていないが、温かさを感じる、匂いがしてくる、重さを感じる 、舌に味を感じる、等々。

そこに実在しないのに、
どうしてもあるように思えてくる。

相手役は 、
自分の愛した人だ。

実際の恋人ではないのに 、
顔が赧らんだり、胸がドドキしたりする。

演技で困難な事は、
信ずることと、
それを繰り返して再現できることだ。

毎晩、舞台に立たなければならないし、
映画では、カメラアングルやライティング等で、何回も繰り返しを要求される。

リラックス
集中力
五感の記憶

この3つの訓練は、
俳優が避けて通れない基本中の基本の訓練であると確信している。

ZEN

(第六章では 、僕の五感の記憶の実体験をお伝えする予定。)

2017年9月10日日曜日

第36回『神との対話』のすすめ


今朝、朝早く、ワイフ、ミユキが駆けつけて来て
「ここ、エンジェルガーデンの庭に不思議なサークルが出来ている。」
と緊張した面もちで僕に告げた。

2階のベランダから覗いてみると、ここ、エンジェルガーデンの庭の芝生の上に、幅20センチ、直径2メートル程の円が描かれていた。





第一印象は、余りにも完璧な円が描かれていたことである。


今回、15人程の人が集まっての会の3日目の朝である。
僕の尊敬するOさんグループも参加した会の主旨は、人々の触れ合いと、その喜びを、ここから、世界に発信したいと云う。

ちょっと、覗いてみると、みんなで食事(Kちゃん担当の完全健康食)、そして、音楽に合わせて踊ったりして、真剣で、和気あいあいの雰囲気に包まれていた。

(今回ドラムを持ち込んでの、にゅーさんの演奏には、驚かされた。彼の叩き出す音は限りなく純粋でエゴからフリー、聖なる響きがあった。彼の生き方を強く感じさせられた。)

『神との対話』に、
「神からのメッセージには、驚きがある。否定し難い真実がある」
と書かれてあった。

僕には、今回の、この庭のサークルは、人々の輪を大切にする事、というメッセージのように思えた。

「神からのメッセージは、我々に常に送られている」
と言う。

夏の強烈な日差しの中に、
青い空にポカンと浮かんだ白い雲の中に、
小川のせせらぎ、
鳥のさえずり、
虫の鳴き声、
一輪の花の香りの中に
神のメッセージは、送られていると云う。

そして、歌に、踊りに、テレビ番組の中にもメッセージは送られていると云う。

気が付かないのは、我々が聞き取ろうとしないだけなのだと。

また、我々の問題は、神のメッセージでなく、他人のメッセージに左右されやすい事だと思っている。

『神との対話』に、
「頭にあるものは他人の置いたもの、胸にあるものは自分が置いたもの。」
と。

何か行動を起こそうと決心した時、正しい選択は、自分の胸に聞くべきだと思っている。

他人の言動に左右されないで、自分の胸に聞いて夢の実現に、真っしぐらに突き進んで欲しいと願っている。

何事も、信じれば見えてくる。

よく、人々は、「これこれは、真実だ。これに従えば間違えない」と云う様なことを言ってくる。
確かにその人にとって、真実だろう。

しかし、
「この世に、客観的真実は無い」
と書かれている。

どんな事でも必ず、その人の主観が入る。

「これこれは、自分にとって真実だが、貴方はどう思う?」
と聞け、と『神との対話』に書かれている。

僕は、『神との対話』は、メッセンジャーを通してではなく、
神が、直接我々に語りかけた奇跡の出来事だと思っている。

又、どうしてか、個人的に、『神との対話』を何故か勧めた事がない。

今回、この紙面を借りて、
「この神との対話は、僕にとって真実だが、しかし、貴方はどう思う?」
と問いかける機会を与えられたと思っている。


ZEN