2017年2月12日日曜日

第九回『神との対話』のすすめ


一部の富裕層を除いて、多くの人は、部屋代 、ローンや借金の返済、税金 、車の維持費、ガス、電気、水道代等々に神経を悩ませる。
ある人は、子供の教育費も何とかしなくてはと。
神との対話の本にこんな事が書いてあった。
「殆んど同じ技術を持った二人の人間がいる。
どちらも大学を出ていて、クラスで一番だし、自分のしていることをよく理解していて、自分達のツールを楽々と使う術を知っている。ところが、ひとりの方は、うまくやっている。一方は苦労ばかりだ。」
どちらも同じことをしているのに。
ある人たちは大金を稼ぎ 、ある人たちは、暮らしが立たない。
それは「していること」のせいではなく「在り方」のせいだと云う。
その在り方とは、ひとりは解放的で、親しみ深くて、こまやかで、親切で、思いやりがあって、陽気で、自信があって、仕事を楽しんでいる。
もう一方は閉鎖的で、よそよそしく、冷たくて、不親切で、陰気で、自分がしていることを嫌っている。
またこの本に、
「本当に好きな事をして暮らしている人は、何が何でも、そうしたいとこだわっている人だ。彼らは諦めない。決して譲歩しない。好きなことができない人生なんてあってはならないと思っている。」と。
自分の過去を振り返ってみる。
十数年の住み慣れたニューヨークから帰り、東京と河口湖で俳優達を教える仕事をしてきた40年間、一度も遅刻した事がない。
誰かを有名にしようと思ったことも一度もない。
その人、その人が持っている本然の輝きを見たかったし、本人に見せてあげたかった。
彼等は、輝いていた。
青春の花をいっぱいに咲かせていた。
時に、素晴らしい演技を目撃し、その感動をみんなで分かち合った。
彼等の演技に感動し、若者の成長を見るのが好きだった。
今、振り返って、つくづくこの仕事が好きだった のだな、と思い返している。
( 日本でも、アメリカでもハリウッドを目指せと云っているが、アクター スタジオのメンバーに選ばれるのは、毎年千人の受験者から一人か二人、実際に活躍しているのはそのメンバーの中でも、ほんの一握り。アルパチーノやデ・ニーロは、同期のメンバーなので良く知っているが、天から恵まれた才能以上に、俳優という仕事に対する異常なまでの努力を思い出す。)
人生で大切なことは、一にも二にも好きな事をやる事だと書いてある。
もし、演技をすることが好きだったら、真実を求め、美を求めてそれを想像の世界で表現し、観客を感動させることだ。
たとえ観客が5人でも、6人でも。
もしおばあちゃんが、涙を流してくれたら大成功!
舞台から降りておばあちゃんの肩を揉んであげたらいい。
だって、好きな事をして喜んで貰えたから。
今、やってる仕事が食いぶちを繋ぐために、嫌々やってるのだったら辞めたらいい。
もし、好きな仕事が見つからなかったら、全力を挙げて、いまの仕事が好きになるまで、徹底して研究し 、努力すればいい。
好きになる。
間違いなく人生が楽しくなる。
ZEN
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