2017年5月7日日曜日

第21回『神との対話』のすすめ

≪ザ・アクターズ スタジオの教え ≫
アメリカにおいて、【ザ・アクターズ スタジオ】は、アカデミー受賞者を100人以上輩出した稀に見る成功したグループである。

その理由は年間千人以上の受講者から一人、二人の才能を選んで (容姿を一切考慮しない)徹底して訓練した。(メンバーになると、毎週クラスに出席してもいいし、10年に一度顔を出してもいい。自分では解決出来ない演技上の問題を提示して、解決の糸口を見つける。授業料無料)

恩師リー・ストラスバーグは、暗黙の規則を実践した。
『遅刻厳禁』本人は、毎回遅刻した。毎回きっかり5分。又、エリア・カザンは時間になると、ドアに鍵をかけた)、政治、宗教、人種差別、ジェンダー、ゴシップ、プロデューサー等、一切を締め出し、俳優にとって、世界一神聖な場所だと言われた。
僕も、日本でクラスを開き、40年間一度も遅刻したこともなく、生徒たちも、遅刻したのを見た事がない。

20年以上前にここ河口湖に居を構え、十数人の生徒と寝食を共にし、みゆきが先導して朝5時に起き、訓練を続けた。
今、振り返ってこのアプローチが、彼らの人生に役立ったかどうか心配だったが、先日、ここの卒業生が満面の笑顔で、赤ん坊まで抱いてやって来たのを見て一安心した。
人には、天職と云うものがあると思う。
僕の仕事は、その人その人が持っている、素晴らしさを気付かせ、体験させ、それを、外の世界に表現させるようにする事だ。
天職と云えば、この河口湖の街に、歳とった歯科医がいた。
すごく温厚人で、心のこもったいつも変わらぬ丁寧な仕事振りを見せていた。
ある時
「先生はどうして、歯医者になったのか?」
と聞いた。
彼曰く、終戦後、母親が歯が悪かったの治してあげられなかったので、母に対しての恩返しだと思ってこの仕事をさせて頂いていると言っていた。
また、この街に90歳位の年老いた内科医がいた。
富士山の写真を撮るのが大好きで、先日、写真を撮るために、運転していた車を雪にはめてしまって、みんなに助けてもらって大騒ぎだったと笑っていた。
僕は、時たま、この先生に会いに行くのだが、病気を治して貰おうと思っていない。
先生に会うと元気が出るのだ。
レントゲン室も無いし、聴診器を身体のあっちこっちに手を当て大丈夫、大丈夫と言う。
診察室から出て来て、お得意の富士山の写真を披露してくれた。
今は、他界した二人の医師は、この世の天職を全うして、次の天職を何にしようかと、あの世で捜していることだろう。
今回、昼間に一般の人向けのクラスを再開したいと思った。
昼間だったら東京の人もやって来て、ついでに富士山や富士五湖等、この辺りの美しい自然に出会う事が出来ると思ったからだ。
そしたら、周囲の人から、
「先生は、そんなことを言わないで、ゆったりと椅子に座って楽しい、楽しいと言ってくれればいい。」
と言われた。
僕は、納得した。
しかし、夜になって、全く、予期せずに、一晩中眠れずに落ち込んで、朝を迎えた。
「椅子に座ってにこにこして死にたくない。身体の動く限り自分の天職を全うしたい。」
と思った。
僕が尊敬する、松葉杖をついて、人の体と心を癒やす仕事を生き甲斐としているOさんに
「あんたは脚が悪いから、松葉杖で歩き回らないで椅子に座っていろ。」
とは言えない。
彼女は、死んでしまう。
神が与えてくれた、天職という生きがいを彼女から奪う事になるからだ。
上記の人々の情熱と比べると、僕の天職に対する認識、努力が低いと思うが、これを機会に僕は、クラスを開いて、参加者それぞれが、天から与えられた自分の素晴らしさを体験するという仕事に携わって、天寿を全うしたいと思う。
恩師、リー・ ストラスバーグの教えを受け継ぎ、ここエンジェル ハウスに集まる人々は、中傷、非難、嫉妬等全て脱ぎ捨てて、誰もが安心して心を開くことの出来る平和な場所にしたいと願っている。
ZEN
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『神との対話』の本の発行部数がアメリカで200万冊に達したと聞いて当然だと思っている。現在、この地球上に起こっている問題 (戦争、飢餓、貧困、自然破壊、堕落した宗教、権力闘争等)の原因を的確に指摘し、その解決策を我々に提案している。
ZEN
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