2018年11月11日日曜日

合宿クラス 受講生からのレポート



【11月5日〜6日 短期合宿】

今月も引き続き短期合宿を開催して頂きありがとうございます。今月で短期合宿が始まり6ヶ月目になりますが、毎回の合宿で自分自身では体感することができない成長やできていない事への気づきを与えて頂いておりますが、今回は特に自分自身の成長面、気づきの面両方大きなものを得たという感じがしています。

 ゼン先生の講義では普段の社会生活の中で自分の目上の方とのコミュニケーションをどのようにすべきかを迷っていたので、質問をぶつけた所、目上の方には感謝が必要だと的確に答えて頂きとてもシンプルかつ意外と人が出来ていないことだと教えて頂きました。自分が少し難しく考え過ぎていたなと感じました。
 演技の事ももちろんですが、このスタジオで普段の社会生活の疑問やマナーも同時に鍛えて頂いたお陰で、実社会でも役立つことが増えて来ました。特に、前回の合宿で食事の際のフォークとナイフの使い方・テーブルマナーを少しご教授頂きました。その後、僕自身が友人の結婚式に出席した際そのフォークやナイフの使い方・テーブルマナーを教えて頂いていた事が活かされて会場スタッフの方に喜ばれたり、一緒にいた友人や先生方からも褒められることがありました。これは偶然ではありしたが、結果的にこのスタジオで学んだことが必ずどこかで役立つのだなと肌で感じた瞬間でした。

実習に関しても、合宿のスタート時から基礎的な訓練を続けてきて、だんだんと改善点が繊細になってきているとみゆき先生にも言われ、それは成長しているからこそ出る課題だと言うことで、今までしてきたことが正しい方向だったんだと1つ実感できました。ですが僕は俳優として殻を破っていかないといけないことも浮き彫りになりました。僕は普段から仕事柄もありきっちり、正しく、ちゃんとしようとし過ぎる。という事をゼン先生・みゆき先生に指摘されました。それらは親の影響やこれまでの人生の周りの環境でそのような性格になっているという事でした。僕はその通りだと思いました。ちゃんとやらないと怒られる。正しくやれば誰かが褒めてくれる。しっかりしていれば自分が傷つくような事は起きない。これらの事が無意識に心を支配して行動していたなととても思い当たるものがありました。正しくしっかりやるということは、確かに普段の社会生活の中では必ず必要になるものですが、俳優としては崩す事もできなければならないし、仕事にならない。アクターズスタジオのメンバー達は両方必ずできるよ。ゼン先生が仰ってくれました。まさにこれが今回僕の中での大きな気づきであり、今後僕自身が越えて行かなければならないものだと悟りました。
このもっと崩して、緩めて、自分自身をフリーにすることができるように普段からリラックスの訓練、五感の記憶の訓練などをできさせないように頑張らないことを頑張るという意識で臨んでいこうと思っています。
また反対に成長面でも新たに感じた事がありました。それはゼン先生とみゆき先生にも褒められた"素直さ"でした。僕は過去の合宿で今の自分の性格や特徴から目を背けずに省みる事を教えて頂きその結果僕はとてもプライドが高く、それが例え自分の知らないことや経験のないことでも反発しようとしたり、無意識に人にどう見られるかという事を最優先として行動していて、その結果素直な態度が出づらい。そんな人間でした。ですが今回の合宿では素直が一番いい所だとゼン先生には仰って頂き、変化できてきているという事に気づけた事はとても自信になりました。またこれは改善されたというよりも、本当の自分が出てきているということが僕にとって喜びになりました。

また前回の合宿から取り入れられているゼン先生・みゆき先生、仲間たちの前でのパフォーマンスですがこれは度胸だけではなくエンターテイナーに必要なことを教えて頂きました。パフォーマンスで今の自分にできることは、はっきり言って何もありません。ですが、自分自身の未来の為の時間になっている事はとても実感しました。ゼン先生が演出や心構え、一流という基準を示してくれました。このパフォーマンスを通してベストをとにかく尽くすことを1番学びました。

また夜にあったビデオ会でゼン先生が実際の映画を一緒に観ながら、良い演技と悪い演技を解説して頂くのが毎回楽しみにしております。今の自分では良い演技と悪い演技の分別がついていないと思います。ですがゼン先生の解説を聞き、より多く良い映画を観続けることによって必ず良い演技か悪い演技かがわかるようになるとゼン先生は仰ってくれました。ゼン先生は特にアカデミー賞作品は少なくとも観ておいた方が良いとの事でしたので、僕も今現在日頃からアカデミー賞作品を中心にゼン先生がオススメする映画を観ています。これを継続するということが大事だとおもいます。ゼン先生でも最初から良い演技かどうかを分別できたわけではなく、長く継続したからこそだと仰っていました。僕自身も観続けるということをして行き、ゼン先生が居なくても分かるようになりたいと強く思いました。

ここまで、約半年続けてきましたがほんの少しづつではありますが前に未来に進んでいることを初めて実感しています。今までの人生、社会生活では前に進んでいるという感覚は僕にはありませんでした。ほんの少しかもしれませんがこれからの未来への一歩目が踏み出されたことに、うまく表現するのが難しいですが、これまで感じたことの無いものを感じています。
 僕には既にやる事や、継続することが明確になっています。それをする事が未来に続くと信じて少しづつでも進んで行きます。
ゼン先生、みゆき先生、そしてアサヒ今回も多くの事を教えて頂きました。ありがとうございました!また次回もよろしくお願い致します!



ワズ