2018年11月14日水曜日

怒りを 悲しみを 喜びを 開放しよう!

怒りを解放しよう! 悲しみを解放しよう! 喜びを解放しよう!
感情を解放しよう!
「感情の解放」



ザ・アクターズ・スタジオ正会員 
ゼン・ヒラノ

合宿クラス初めて受ける人に先ずやって貰うことは椅子に座って体を緩めて貰います。

習慣的な緊張があるか、身体の何処に緊張があるかを調べてみて、本人に、からだのどの部分に緊張があるのを気付かせ、その緊張を自分の努力で取り去る方法を教えます。

習慣的な緊張を緩めるだけで、多くの人が、感情がほとばしり、笑ったり、泣き出したりします。

その場合、本人がその感情が、はけ切るまで、言葉ではなく胸から声を出し続けるようガイドします。

長い間、習慣的にためこみ、持ち続けたからだの緊張を取るだけで、その人、本来の姿が現れることに驚かされます。


次にもう一歩踏みこんで「感情の解放」の訓練に入ります。

(この感情の解放の訓練のアプローチはここで説明できません。本人を無防備にし、驚きを与え溜め込んだ不必要な抑圧された感情を体の外に吐き出すためです。)


リラックスについて、くどいようですが、人々は、幼児期を過ぎ一定の年齢に達して、社会生活を営む様になると、感情を抑えることを要求されます。

学校でも、会社でも好き勝手に振る舞うワケにはいきません。

衝動に従って幼い子供の様に、泣いたり、笑ったり、裸で外に飛び出すわけにはいきません。

人々は、自分のこうしたいとゆう要求や、衝動を押さえ込むように訓練されます。

はけ口を失った感情や欲求は、消えて無くなりません。

自分の身体のどこかに押さえ込まれ、棲み着きます。

それを抑圧された感情と言います。


怒り、憎しみ、猜疑心、劣等感、羨ましさ等々の感情は、時々表面に突き上げて来てあなたを苦しめます。

役に立たない、否定的な感情です。

ちょっとした事に怒りを爆発させたり、不信感に襲われたり、愛されないのではないかという孤独感、不安感に襲われ苦しみます。


勿論、明るく、いきいきと、人に親切で、生きる事に感謝してありがたい、ありがたいと言って、生きている人もいます

(僕の友人で85才、両脚が不自由で松葉杖無しでは動けません。施療師で、彼女の助けを必要とする人がいれば、 重いリュックサックを背負って、夜行バスに乗って駆けつけます。彼女を見ていると、僕は2回ほど生まれ変わらないと、彼女のレベルに達しないなと思ってしまいます。)


話は逸れましたが、抑圧された感情にさいなまされる人々は、特に両親によって植え付けられると言われます。

(子供は、自分を主張して、親 の愛情を失うワケにはいきません。)

この抑圧された感情を、今までの習慣的な動きから解放させ(床に転がって暴れまわる)、自分の体に潜んでいる抑圧された感情を大きな声を胸から出して、悩みや、苦しみから自分を解放するように導きます。

(その時、その人によってアプローチを変えます。)

このように書くと大袈裟のように聞こえるかも知れませんが、こんなカタブツだと思う人まで、喜んで投げ込んで、その人、それぞれの本来の姿を表します。

この感情の解放の訓練はこれまでに、一度も失敗した事がありません。

それは、すべての人は、自分を解放したいと望んでいるし、安心して自分を晒け出せる場所があり、そして長い間の経験と、我々教師を全面的に信頼してくれているからだと思っています。

ZEN