2018年6月16日土曜日

第4回 ザ・メソード演技訓練の実際


リラックスについてNO、4 

「一般社会人に対して」

ストラスバーグは、常に言っていた。

我々のメソードが、一般社会人に対して貢献出来ることを強く望むと。

先ず、第一に挙げられるのはリラックスを習得することだと思う。

人は、どんな時にリラックスするのだろう。

風呂に入るとか、一杯飲むとか、散歩をするとか、ヴァケーションをとって旅行に行くとかだろう。

確かにリラックスする。

しかし、今、リラックスを要求される場面に出喰わしたらどうしたらいいだろう。

入学試験、入社試験、上司との面接、壇上に立ってのスピーチの時等々。

これらのことは、何回も繰り返すうち、慣れでリラックスするかもしれない。

歌舞伎俳優が、舞台に立って本当にリラックスするには、5年10年かかるという。

我々は、慣れでなく、リラックスそのものを訓練して短期間に獲得しようと努める。

で、改めて、リラックスとは何か?と自分に問うてみる。


その答えを見つけるには、緊張とは何かと、問うてみること。

緊張とは不必要な力だ。
不必要なものは不必要だ。


自分の身体の何処に不必要な力が入っているかを見つけて、
その箇所に注意を集中してゆっくりと動かしながら緊張を胸から声を出し、
追い出していく。

必要な場面で緊張したら自分の体のどの部分が、
緊張しているかを見つけ、
リラックスしろと脳で命令してリラックス出来るようにする。

つまり、我々は、リラックスを慣れでなく、
訓練によって習得しようと努める。

リラックスの訓練は、
自分の身体のどの箇所が緊張しているかに敏感になり、
その箇所に、緩まれ!
と脳で命令して緩まることを目的とする。

緊張には、一時的な緊張と、長いに間蓄積された緊張がある。

抑圧された感情である。

怒ってはいけない、
泣いてはいけない、
笑ってはいけないと親から、
又、周囲から教え込まれて感情を抑圧し、
常にブレーキをかけることになる。

自分の感じたことを相手に伝えたくても、
しかめっ面になったり、
無表情になったり、
本当に感じているのに芝居じみたりする。

この条件つけられた感情から自分を解放する事は、
人生において大きな意味を持つ。

明るく、
解放的で、
生き生きとして、
活動的で、
場を明るくなり人に好かれる。

今、僕のワイフみゆきが、
社会のリーダーシップを持っている人達を我々の方法を適用してガイドしているが、
短期間で大きな成果を上げ、感謝されている。

河口湖の合宿クラスでは、
一人一人が異なった問題を抱えているので、
その人の必要に応じて個々に課題を与え解決している。


俳優を目指す人のみならず、
一般社会人にに対して貢献したいと願っているので
この機会に是非、参加して欲しいと思っている。


ZEN