2018年3月17日土曜日

ゼンゼミ体験談


ヨシアキ

24歳の時に出会い、それから10年以上通わせてもらいった。
その後もミユキ先生の公演やコミュニティの発表会などのお手伝いで、
Zen先生の演出を間近で体験させていただいたことは、今現在の僕にとって何ものにも代えがたい人生の財産です。


「俳優と演技に対する深い愛情と、どんな誹謗中傷も恐れず孤高を貫く勇気」
それがどれほど凄いことであるかを日々思い知るばかりです。

Zen先生の深い愛情と真の優しさ、勇気に守られて、本当に沢山のことを教わり、体験させて頂いた。

また、辛いとき、苦しいとき、悩んでるとき、ミユキ先生にどれ程、勇気づけてもらったことかしれません。

合宿で忘れられないのは
Zen先生からいただいた「あんたは格好ばかりつけるから駄目」って言葉。

あれは胸に刺さった…。

自分では格好つけてる気なんかなかったから、その瞬間、凄い傷ついたの覚えてます。

で、その後ミユキ先生からも「言われたねえ」って言われ、でも、そう言ってもらったおかげで、素直にその意味を考えてみようって思えて、今の僕にとって、本当に「ありがたい」最高のサゼッションだったって感謝してます。

最高のタイミングで頂いた最高の贈り物なので、今も大切に、何をやるときも
「格好だけにならないように」と自分にサゼッションしながら暮らしてます。
きっとお二人はずっとそれを僕に気付かせる時を狙っててくれたんだなあって思うと、涙が出るくらい有り難くって、幸せなことだと思います。

ZEN先生がクラスのたびに言ってくれた「あんた達、俳優よ!」て言葉も、忘れられません。

認識の浅さと、レベルの低さは当たり前として、それでもクラスに参加した初日から「真の俳優」とはどう云う者で、どうあるべきかを、常に考え行動するきっかけになったと思います。

  
俳優としても一度だけ、公演に参加させていただきました。

「藪の中」
ZEN・HIRANO演出の舞台に出演できたことは、僕の俳優として最高の誉です。

リハーサルから本番が終わるまで、ものすごくたくさんのことを学び、体験し、そして俳優として確実に成長させていただいたと確信しています。

「放免」を演じることになってからもリハーサルではなかなか役を掴めず、ZEN先生、ミユキ先生をはじめ、共演者のみんなから、たくさんのアドバイスとヒントを頂きながら、そのおかげで、拙いながらも、どうにか本番では「放免」を生きることが出来たと思っています。

Zen先生からいただいた、「ギターケースの馬」に乗る演出。クラウンのみんなが巧みに扱い、本当に暴れ馬みたいだったのが思い出されます。つけていただいた「馬にまたがる動き」。Zen先生があんまりカッコよすぎて、真似しようとして余計な飾りいっぱい入れたら、変てこなことになって、直していただいたの覚えてます。

あの時にシンプルなものほどカッコいいんだって教わり、それからは出来るだけ飾らないということを心掛けるようになりました。

アクターズスタジオでの公演のビデオも見せていただきました。

放免役のトニーに強烈に憧れて、めっちゃ影響されました。

ちょっとでもトニーみたいにやりたいって真似したみたけどうまくいくはずもなく玉砕。
でも、その中からいくつかの演出を拾っていただいたし、トニーの真似をしてみたことで、自分の枠から少し出ることが出来たと思うし、放免の雰囲気を体感できたように思います。
 
その放免のキャラクター作りに
「自慢やで格好つけるけど、実は臆病者で何かあるとすぐに逃げ出す」
と云うクラウン。

そのクラウンでいると自分がすべて許される気がして自由でいられて、とても楽しかった。

Zen先生に放免のリハーサルを見て頂いてるときに、リンゴを食べた後、
「ヨシアキ、自分の世界で口を拭いなさい」ってサゼッションしてもらい実行してみると、合宿でやったクラウンと、放免と云う役がシンクロし始め、合わせて僕が本来持っている「虚言癖」も役と重なっていって、本番の演技につながったと思います。

衣装もその「格好付けしいで、男らしさをアピールする」っていうコンセプトとうまくはまったと思ってます。
上半身はトニーの衣装を参考にして、全て自分で手縫いしたので、すごく思い入れがあり、頭は百均ショップに行って、いろんなものを頭に乗っけて見つけました。
下半身はZen先生のアイデアで東急ハンズに行ってオレンジ色のごみ袋を買って、ヌード雑誌を詰めることで、身につけると男をアピールしてる気分になれて、もうすごく効果的で、自分に影響していたと思います。
 
Zen先生から直接指導を受けることができて、
ミユキ先生と何度も演技をさせていただき、学ばせていただけて
志を同じくする多くの仲間や諸先輩方に出会うことができた。

体験し学んだ多くのことは、僕の人生の最高の財産です。
ありがとうございました。