~五感の記憶の訓練を後世に残す~
マイケル・チェーホフは、
演劇は感情の王国だ
と言っている。
演劇は感情の王国だ
と言っている。
『神との対話』に
「感情は最初の思考であり、純粋な思考だ。感情は言葉にならない思考だよ。何かについて「語る」ことなしに、たくさんの事を伝える。感情は魂の言語なのだ」
と書かれている。
「感情は最初の思考であり、純粋な思考だ。感情は言葉にならない思考だよ。何かについて「語る」ことなしに、たくさんの事を伝える。感情は魂の言語なのだ」
と書かれている。
(あなたが、誰か大切な人を失った時、深い感銘を受けた時、言葉を失う。)
俳優は、決められた時と場所で 、役が要求される真の感情を起こさなければならない。
想像力によって実際の感情を呼び起こさせなければならない。
唯一、真の感情を操れるのは、想像力だ。
我々俳優の場合は、この生きた感情を表現しなければならない。
言葉やセリフは、感情の説明であって、感情そのものではない。
多くの俳優は感じたふりをする。
感情の説明の演技をする。
感情の説明の演技をする。
我々メソード・アクターは、体験の芸術といわれ 、感情を演じるのではなく、実際の感情を五感の記憶や想像力によっておびき寄せる。
それも、決められた場所と時間に起こさなければならない。
この体験の芸術を実現させるために、スタニスラフスキー、ストラスストラスバーグ の基本的訓練が必要と言われる。
それが、五感の記憶の訓練である。
僕には、今やるべき事がある。
ストラスバーグがスタニスラフスキーの遺産を受け継いで、現代に適応出来る俳優の訓練方法【五感の記憶、センソリーウォーク】をビデオに残し、アメリカをはじめ、世界に発信したいと決意している。
10年以上かけてストラスバーグに密着し、このセンソリーウォークを完璧にマスターしたのは、僕しかいない。
僕が、今この仕事を引き受けなければ、この偉大なる遺産が途絶えてしまう。
僕やみゆきがデモンストレーションするのみではなく、この五感の記憶を通して俳優たちの成長過程を時間をかけて、収録し後世に残したいと考えている。