『神との対話』という本に次の文句が書かれていた。
「感情は最初の思考であり、純粋な思考だ。感情は言葉にならない思考だよ。何かについて語ることなしに、たくさんの事を伝える。感情は魂の言葉だ。」
と。
と。
僕の人生で、この言葉を経験した事がある。
ローマに行き、サン・ピエトロ寺院のミケランジェロのピエタ像の前に立った時、深い感動と畏敬の念とともに身動き出来なかった。
言葉を失った。
母親が生まれたばかりの赤子抱いた時、太陽がギラギラと輝きながら水平線に沈んでいく時、深い感情におそわれる。
沈黙を強いられる。
カルーソーや、サルビーニ、ドゥーザが人々の沈黙を強いる感情を与えたと聞いている。