2020年4月3日金曜日

ミユキ・ヒラノの訓練法

ミユキ・ヒラノがここ河口湖で、合宿クラスを開く事になった。

彼女は、僕と違って生徒達と対話を交わしながら時間をタップリととって、生徒のそれぞれの要求に従って、訓練を進めていく。

単に結果を求めるのではなく、生徒の人間的な豊かさ、成長に重きを置いているように思える。

彼女の、教師としての経験は30年以上。

単に演技指導をするのみならず、それぞれの生徒の性格、特徴、可能性を見極める。

演技力のみならず、人々に親しみ好かれる人材を生み出す指導方法を確立したと信じている。

芸術活動のみならず、すべての分野で秀でるには、才能と努力が要求される。



俳優の世界は、人間という楽器を使って戯曲に書かれた人物を演奏しなければならない。

調律されたピアノであれば、指で一定のタイミングとエネルギィーの強さで正確に欲しい音が出る。

俳優と云う楽器は社会生活に適応出来るように訓練されて嘘をつく。

好きでもないのに好きだと言ったり、嬉しくないのに嬉しい顔をする。

俳優になる為には、あるがまま、感じるがままの音を出す為の訓練を要求される。

俳優訓練は子供になる訓練だと、昔から言われている。

考えた事、感じたことを即、表す。

子供と、犬が出て来れば、名優も一歩引き下がると言われる程。

まず、俳優訓練は、考えるまま、感じるままを表す訓練だ。

つまり、調律された自分と云う楽器を持ち、想像の世界で演奏する。

俳優訓練は人間訓練と言われる。

この点において
 ミユキの訓練法は、たとえ、どんな方向に人生を推し進めても、自分らしさをほとばせながらやっていけるようにな人材を、世に送り出せると確信している。


NY ザ アクターズ・スタジオ
正会員
ZEN HIRANO



最近、友人の紹介で不思議な人に出逢った。

経営コンサルタントである。

40歳前後だと思うが、頑なまでに真剣に自分の仕事に向き合っている。

地域社会の人々の暮らしの相談にのる一方で、縄文時代の人々の暮らし振りに共鳴し、人々を集めて「縄文塾 」を開いている。

縄文時代の人々は、自然や周囲の人々を大切したと言われる。

現代の人々が忘れかけたこの日本人の精神を彼は復活させたいのではないかと思っている。

今回のミユキによる合宿クラスも、彼の強い要望によってスタートする事になった。

ミユキの人柄、能力を見抜いての提案だと思っている。

最近、いろいろな人達が集まってきて、この河口湖スタジオも新しい風が吹き抜けている。

とても嬉しい。


ZEN