2020年4月5日日曜日

ストラスバーグの五感の記憶の訓練を世に広める

最近の世の中の風潮を観ると上昇気流を待って、それにうまくのって舞い上がればいいと考える傾向があるような気がする。

努力をしなくて良いのだ。


うまく風を掴めば良いのだと。

トップの俳優の世界ではそれは通じない。

トップクラスの俳優達の役の人物の人間理解に対する努力は、すざましいものがある。

一人の役の人物の人生を理解し、体験するには、上昇気流を待っているわけにはいかない。

役の人物を理解し、役の目を通して、俳優は世界を見れるようにしなければならない。

最近スピルバーグ演出の「ペンタゴンペーパーズ」を観たが、メリル・ストリープとトム・ハンクスの演技は、この物語を伝えようと俳優の使命感と役の体験を自分の体験にする熱烈な情熱を感じさせられた。

彼達は、上昇気流を待っていない。

自分の羽根を動かし、遠く高く飛翔しようとしている。

東京を目指すオリンピック選手も見てもわかる。

誰も上昇気流を待っていない。

人知れず毎日の訓練の積み重ね。

目的の達成のために、毎日過酷に自分と向き合っている。

ここで、俳優訓練に関して大きな悩みがある。

俳優は人間と言う生きた生身の楽器を使って 演 奏する。

この生きた楽器は、社会生活に適応するために嘘をつく。

嫌いなのに好きだと言ったり、好きなのに嫌いだと言ったりする。

俳優訓練で、まず要求されるのは、あるがままに、感じるがままに、表現出来るよう訓練する事だ。

社会生活では無理だが、舞台では許されるし歓迎される。

あなたが殺人鬼の役を演じるならば、殺人鬼ぶらないで、自分の中にある殺意を使うべきだ。

誰でも殺意は持っている。

夜、うるさく付きまとう蚊を叩き潰したいと思うのも殺意だとスタニスラフスキーは言っている。

誰でも経験する事だ。

恩師ストラスバーグは偉大なるスタニスラフスキーから学んで、現代の要求に合うように俳優訓練を構築した。

それが五感の記憶の訓練である。

これを10年かけて完全にマスターしたのは僕だけだ。

この遺産をたやしたくない

僕が演技の才能を認められ、3日前に年に一度の最終試験に招待され合格した。

この五感の記憶の訓練をマスターしたからだ。

アル ・パチーノやロボート・デ・二ーロが、合格するのに何年もかかっているのに。

1年間の合宿クラスを開く目的は、ストラスバーグの俳優訓練法の遺産を相続し、広めて欲しいからだ。

15ある五感の記憶の訓練を1年間でマスター出来るようにプログラムした。

誰でもアルバイトをしてやってけるように一ヶ月9万円とした。

また、この訓練の模様をビデオに撮って、世界に発信したいと考えている。

幸い僕には社会貢献に強い関心を持っているプロの経営コンサルタントが付いているので、彼と相談しながら確実にこのプランを実現させたいと思っている。

この、ストラスバーグの訓練を完璧にマスターしたミユキ ・ヒラノと共にこのプランを確実に完成させたいと思っている。

鉄は熱いうちに打てと言う。

質問や面談にいつでも応じる用意もあるが、しかしこの機会に無条件で飛び込んで欲しいと思っている。




NY ザ アクターズ・スタジオ
正会員
ZEN HIRANO