2018年12月18日火曜日

俳優を目指す人々への提言

フィギュア アイススケーターについて

ザ・アクターズスタジオ
正会員  
ゼン・ヒラノ


僕は、スポーツをテレビで、観戦するのが好きだ。

特に、フィギュア、アイススケートに興味を注がされる。

スポーツの中でスケーターは、一番芸術性の高さを要求されるのだと思う。

それとともに、四回転ジャンプやターン等、高度な技術もマスターしなければならない。

又、興味を引くのは、氷の上という、日常の場を超えた異次元の世界でのスポーツである。

5、6歳の頃から訓練に訓練を重ね、高度な技術を習得した上、選ばれた数少ない人たちが大会の出場権を手にする事ができる。

技術的な高さと、ホームの美しさが、採点の基準となる。

スポーツの中で、一番ホームの美しさ、表現力の力強さ、そして芸術性の高さを要求されるのがフィギュアスケートだと思う。

失敗の危険に立ち向かい、四回転等、高度な技術を駆使して青春の輝きを解き放しているスケーター達に強く魅せられる。


僕がフィギュアスケートに強く惹きつけられるのは、氷という異次元の舞台で人々に感動を与える芸術性である。

勿論、全てのスケーターと言えないが、そのうち何人かは、我々に美しさと感動を与える芸術家だと確信させられる。

日本の宇野昌磨、 羽生結弦等は、アイススケートは、芸術性の表現だとの、高い意識を持っていると思うが、ロシアのアイススケーターメドベージェフは、美と、魂の表現、芸術の世界を深く追い求めているのだと思う。



人間に与えられた美と真実の表現に命をもやしているとの強い印象を受ける。



今回のスケートのコンテストのエキシビジョンで、(エキシビションでは、採点を気にする必要が無いので)デュエットダンスで踊ったロシアの女性スケーターの演技(恋におちた若き女)には、深く感動させられた。

この女性スケーターの恋する女の表現力(眼の輝き)に対抗できる俳優は、数少ないと思える。

氷の上という異次元の場で、高度なテクニックを駆使して、全身で恋心を表現する女性アイススケーターに演技力で,匹敵する女優は、今すぐに思いつかない。

我々俳優は真の恋心を表現するには、目の色をかえなければないから。

目の色は演技(お芝居)では変えられない。

決められた場所と時間で恋に落ちなければならない。

勿論、演技訓練は、他の芸術訓練の様にしっかりと確立されていない。

なぜなら、日常の生活でスッタモンダ使っている生身の人間の心と体そのものが、芸術の素材になるからだ。

汚れたキャンバスを白紙に戻し、他人の人生を描かなければならない。

しかし、もし、俳優がこの生身の心と身体を駆使し想像の世界に入り込み、役の人生模様を描き、人々を深く感動させることが出来たら、他の芸術分野を凌駕すると、信じている。

ZEN