書籍『神との対話』に
「指導者たち、聖職者、僧侶たち、そして聖書も権威のある根拠では無い」
と書かれてある。
権威ある根拠とは、
1)自分の感情に耳をすます事だ。
2)自分の最高の考えに耳を傾ける事だ。
3)自分の経験に耳を傾ける事だ。
と。
今日は第1番の
「自分の感情に耳をすます事だ」
について考えてみたいと思う。
ぼくは恩師ストラスバーグに指摘されるまで、
自分が感情が強いと思ったことも、考えた事もなかった。
風光明媚で、気候温暖、雪が降ることも少ない静岡生まれで、
両親に叩かれた事も一度もない。
自分では非常におとなしく、温厚な人間だと思っていた。
そう言えば、スタジオのリハーサルで僕が怒りを発すると、
十人ほどのアメリカの屈強な男達が即、舞台から姿を消した。
又、ギャングの役で相手役が真っ青になって動けなくなり、
ストラスバーグに恐怖心を訴えていた。
しかし未だに自分が、それほど感情が強いと言う自覚が無い。
自分の感情を自覚出来る時と言えば、
生徒が成長を露わにするときだ。
生徒が自分自身の本然の輝きを露わにするとき、
解き放つとき、
無条件で深い喜び、感動を覚える。
「成長は神の存在の証し」
人々が開花する時、
生きていることの悦びの叫びを解き放つ時、
僕の胸の感情の高まりのー叫びに、耳を傾けてみよう。
NY ザ アクターズ・スタジオ
正会員
ZEN HIRANO