最近、往年のミュージカル全盛期の作品を何本か観た。
心に残るスターは、
ジュディ・ガーランド
フレッド・アステア。
ジュディ・ガーランドは、感じた事、考えたことが即、表現される。
まるで、子供のようだ。
喜怒哀楽全ての思考、感情が、子供のように不用意、無防備に表現される。
彼女のような繊細さを天から与えられれば、私生活では苦しむことが多い。
精神を侵されて、何回か離婚したりして失意のうちに、この世を去ったと思われる。
彼女の持つ精神の純粋さは見るものの心を奪い去っていく。
彼女の様に、不用意に、無防備に心を裸にして見せられる人は少ない。
ジュディ・ガーランドを観て素晴らしいと感動すると同時に、何か一抹の物悲しさを感じさせられる。
体を裸にする俳優は多いが、心を、ここまで 不用意に裸にする人は少ない。
もう一人は、
フレッド・アステア。
往年のタップ・ダンサー。
驚きだ !
彼は、歩くよりも、踊った方が軽やかで努力がいらないように見える。
どんな美人と踊っても、必ず、彼のほうに目がいく。
努力が見えない。
努力を見せないためには、大変な努力を必要とする。
彼のパーフェクトなリズム感、常に、完璧を目指し努力したと言われる。
水が、低さを求めて自然の流れを生み出すように、彼は踊る。
努力を感じさせないためには、努力を必要とする。
彼は大変な努力家だと知られている。
才能とは努力を続けられる能力だと言われる。
NY ザ アクターズ・スタジオ
正会員
ZEN HIRAN