2019年12月28日土曜日

礼節の美しさについて

最近、柔道の試合をTVで観た。

日本の多くの選手が、勝ち負けのみにこだわって、目が血走って、美しいと思える選手が少なくなった。

ましてや、そのうちの一人が、三つの表彰台の上を横切って歩き、係員に注意されていた。

世界から賞賛されていた
「礼節から始まり礼節に終わる」
の日本の精神はどこに行ってしまったのだろう。

日本の誇る山下選手、古賀選手の佇まいは、いまだに、心の目に焼き付いている。

指導者に求められるものは、そして責任はこの日本の誇るこの礼節の美しさを一人一人の選手達に伝える事だと思っている。

この日本人の精神を具現化している驚きの人物がアメリカの大リーガーに忽然と現れた。

大谷翔平選手だ!

アメリカ大リーガーのトップ選手の全てが、百年に一度の彼の天才的能力のみならず、その礼節の正しさ、美しさに賞賛の声を上げている。

フランスの柔道人口は日本の3倍、30万人。

柔道の白い胴着と黒帯の美しさ、日本人の血の中に流れている、勝ち負けのみに拘らず、相手を思いやる礼節の美しさに惹かれたのだと思っている。

祖師、嘉納治五郎の精神を引き継ぎ、単独、海外に赴き、柔道をとうして日本の礼節の美しさ、大切さを、世界につたえた先人達の努力に、涙もろい僕の、止めどなく流れる涙を通して、彼らに、感謝と敬意をお伝えしたいと思っています。


注)
最近では、コートに足を踏み入れる前にお辞儀をするバトミントンの女性、そして、驚いたことにロック クライミングの若い男性の礼の仕方には深く感動させられた。
もし誰かが、礼節を尽くした美しいお辞儀をする方法は、と聞かれたら、僕は教師なので答えなければならない。

「全ての人、全てのことに神を見て・・・」
と『神との対話』に書かれてあったと。

NY ザ アクターズ・スタジオ
正会員
ZEN HIRANO