2019年8月18日日曜日

俳優を目指す人たちのアルバイトについて



もし、あなたが俳優やダンサーを目指すなら、ウエイーターやウエイトレスをして、レッスン費や生活費を稼いだらいいと思う。

僕も昔ニューヨークで、ウエイターをやって、生活していた時期があった。

アメリカのウエイターは、当時、時給1時間100円。
あとは、チップで稼ぐことになっていた。

自分の受け持ちのテーブルも決まっていて、お客に最善を尽くし、いつもニコニコ。
より良いサービスを提供して少しでも多めのチップを置いてもらえるよう努力し、その足でレッスン場に駆けつけた。

我々は、エンターテイナー。

どんなに忙しくても、いつでも笑顔を絶やさず、最善の努力を尽くしてサービスを提供して、お客様に喜んで帰って頂く。

舞台でも同じこと。

自分の価値観を認めさせようなどはもっての他。

舞台では、お客様に、今日の公演は楽しかった 、感動したと言わしめないと。

観客は自分の寿命を使って来てくれるのだから。

俳優を目指す者にとってウエイター、ウエイトレスとして、レストランで働くことは 、サービス精神を養い、気づきを向上させ、スピードアップの能力を勝ち取り、観客が何を望んでいるかを察する能力を向上させる場を与えると思っている。

我々俳優の務めは人々を喜ばせることだから。

スタニスラフスキーは言っている。
「我々俳優は、まずエンターテイナーであるべきだと。」

ZEN