2019年8月17日土曜日

役の感情について

俳優訓練を始めるのは、何歳くらいから始めたら良いのだろうか?

ダンサーや楽器演奏者は、5才くらいから始めている。

しかし、俳優は18歳以上から訓練を始めるべきだと言われている。

(それまでに、ダンスや歌やスポーツで体を鍛えておくといい。)

何故なら、18歳になる頃には、人生の殆どの経験をしているからだ。

喜怒哀楽、愛や嫉妬心、挫折感や達成感、喪失感等々。

これらの自分が体験した記憶、感情が演技の材料になるからだ。


役の体験や感情はいくら何処を探しても見つからないし落ちていない。

俳優は自分自身の感情や体験を、決められた場所と時間に役のために使えるようにする。
それが演技訓練といわれる。


役が苦しんでいたら、俳優は自分自身の苦しみの感情を探し当てて役のために使わなければならない。

役にはまり込んで自然発生的に感情が溢れ出すかもしれない。

しかし、明日も同じ感情がやって来る保証はない。

そこで、感情の記憶【メソード アクティング】の訓練が必要となる。


演劇は感情の王国と言われる。

役のために、自分自身の強い感情を決められた場所と時間に引き出す方法をマスターしよう。

ZEN