2019年8月17日土曜日

これからの俳優の使命について

最近テレビで AIの番組を観て深く考えさせられた。

あらゆる分野において、ロボットが、人間の職場に入り込み解雇者が急激に増えている。

ロボットに仕事をさせた方が正確で、短時間で、安上がりなのだ。

一部の人間が、富を独占しない限り地球は楽園となる。

政府は全てをガラス張りにして管理して、公共施設、災害対策費用をロボットで賄う。
一般市民には、ロボットが稼いでくれたお金を、衣食住が足るだけのお金を無償で渡す。
人間は働かなくていい。地球に楽園がやって来る。

こう書くと人間は怠惰になり、何もしなくなり、働かなくなるだろうと考える人がいるかもしれないが、書籍『神との対話』にも書いてある通り人間は働くことが好きだ。

好きな事をやって社会貢献できる。

発想、発明、デザイン、ゴミを拾い、花を植え、街や村を美しくする。

全てをガラス張りにして経営者、管理者の給料の最高水準を、良識あるリーダー達が決め、この進化した地球に楽園をもたらす。

これを達成するのは非常に困難かもしれないが、人間は可能性を与えられている。高度の機械文明が戦争を、飢餓を終結させる力を持っていると信じている。

長々と将来の展望を書いたが、このような時代が来たとして俳優芸術は生き残れるだろうか?

ロボットは、感情を持てない。
相手を愛することはできないし、ましてや、子供を産むこともできない。

安易なエンターテイメントだったら、ロボット観ていた方がよっぽど楽しい。

しかし、人々は、人間の魂の深い感動を求めている。

其れは、生きた人間のみが持つ愛であり、同情であり、喜び、感謝、思いやり等々。

悲劇、喜劇を含めて。ロボットには出来ない。


演劇は感情の王国だと言われる。

(凡ゆる芸術分野も同様)

これから俳優を目指す若者達は、人間のみが持つ素晴らしさや、喜び、苦悩、挫折感をも再認識し、真の演技力を駆使して、その喜びを、豊かな感情を、感動を、愛を、演技を通して人々に語り伝えて欲しいと切に願っている。

俳優は人間の持つ深い感情を表現するためには、人間そのものを理解する能力と繊細な表現力を欲求される。

誤魔化しの演技は通用しない。


ZEN